英断、かつ、賢明な判断だ。
4/10から予定されていた「大阪マラソン 2020」のエントリーが延期になったのである。
今年の大阪マラソンは、11月29日開催。まだ7ヶ月以上も先。だから、新型コロナウイルス騒動は終息しているような気もする。
しかしそれは、あくまで希望的観測であって、現時点では、終息の見通しが全く立っていない。
大阪マラソンの舞台となる大阪府は、今日、4月8日の午前0時から、緊急事態宣言が発効している。
少なくともこれから1ヶ月は、自粛につとめて、その感染拡大を抑える時期。
そしてそれが、1ヶ月で収まるかどうかは、全く予断を許さない状況だ。
海外の大都市では、3月から、日本よりも断然厳しいロックダウン(都市封鎖)の対応が行われており、それでもまだ、収まる気配が見えていない。
そう考えると、たとえ7ヶ月先とはいえ、エントリーを開始するのは、延期した方が良いと思う。
大阪マラソンは、毎年、高倍率の抽選になる超人気大会。
もしも中止になった場合、大会規約に基づいて返金は行われないが、そのリスクを冒しても、申し込みたかったという人は多いだろう。
特に今年は、抽選倍率が下がりそうなので尚更。
だから、大会事務局としては、予定通りエントリーを開始することもできた筈だ。
しかし、事務局はそれをしなかった。しかも、今後の状況を踏まえ、開始時期も明言していない*1。
僕は、その判断が本当に素晴らしいと思う。
少し前まで、僕は、新型コロナウイルスの怖さについて、あまりに無知だったから、偉そうなことは言えない。
しかし、今はその怖さが十分にわかっている。
今、日本は未曾有の危機状況にあり、正直、「マラソン大会どころじゃない」のだ。
大阪マラソンほどの人気大会が下した英断。他の大会もそれに倣って欲しい。
*1:新しいエントリー開始日は、5月上旬を目処にお知らせすると書かれているが、緊急事態宣言の期間が延長されれば、状況も変わってくる筈。