ということで僕は、昨日の「ぐうたら感謝の日」を読書しながら過ごした。
「またたび浴びたタマ」は、あっという間に読み終わってしまった(そもそも再読だし)ので、村上春樹繋がりで、他の本にも手を伸ばすことにした。
村上春樹のエッセイはとにかく最高なので、どんな本を読んでも面白いのだけれど、どれか1冊だけを選ぶなら、この本しかない。
そう。
このブログでも、過去何回も紹介させていただいた、ランナーとしての、僕のバイブル。
4年前。僕は、はてなブログのお題である《人生に影響を与えた1冊》というテーマにあわせてこのエントリーを書き、「週間はてなブログ」のピックアップで取り上げていただいた。
その時の紹介文は以下の通り。
id:ICHIZO さんは村上春樹のエッセイについて。村上春樹の小説は苦手だったというICHIZOさんですが、この本のひとつひとつの章が、物語のように心に響いたそうです。本に影響されて、ニューヨークシティマラソンに出たくなり、サロマ湖100kmウルトラマラソンへの出場も決めたというエピソードも。
僕は、今でも氏の小説は苦手なのだけれど、エッセイには痺れまくりで、ほぼ全てを読み耽ってきた。
ランの話も、さまざまな本で、随所にわたって登場。
村上春樹は、作家であると同時に、生粋のランナーだということがわかる。
そして僕は、それを読むたびに、ランへの気持ちが熱くなってくることを感じる。
まさに、僕の人生を変えてくれた作家(そしてランナー)なのだ。
村上春樹のエッセイ集は、殆ど文庫化されており、簡単に入手できる。
だから、もしも、「走ることについて語るときに僕の語ること」で感動した人は、是非、他の本についても読んで欲しいと思う。
また、ランナーならば、絶対に押さえておきたいムック本(雑誌の体裁をとった書籍)がある。
現状、新品での入手がしにくい状態となっているが、それでも絶対に、入手して損はない一冊。
今から8年前に刊行された、スポーツ誌「Number」のランニング特集ムックだ。
その巻頭に、「村上春樹 ランを語る。」というロングインタビューが掲載されており、実に読み応えがある。
写真嫌いの(筈の)村上先生が、ランシューズを持ったスナップ写真撮影にも応じていて、貴重。
さらに…。
「そうだ、村上さんに聞いてみよう」(懐かしい!)シリーズのランナー版と言えるQ&Aコーナーがあり、これがまた素晴らしい。
僕は、昨日、久しぶりにこのムックを読み、ランナー村上春樹の魅力を、あらためて噛みしめた。
やっぱり、走るっていいなぁ。最高だ。つくづく、そう感じさせてくれる素晴らしい一冊。
さぁ、ぐうたら感謝の日も終わってしまったし、今日も走ってこようw
「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi original (66号))
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2000/08
- メディア: ムック
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