いよいよ、2018年度がスタートした。
社会人的には、気持ちを切り替えるシーズンだ。
しかし今年は、ごく私的な事情で、先週から色々とバタバタしている。仕事も忙しく、どうにも気持ちが落ち着かない状態。
ランナーとしての大きな目標であり、夢だった、今月のロンドンマラソン出走も断念せざるを得なくなったので、心にぽっかりと穴が空いている。
ただ、そんな空虚な心は、やっぱりランニングで埋めるしかない。
だから、毎日の夜明け前には、とりあえず走ってはいる。単に走るのは面白くないので、目や耳に癒やしを求めながら。
目では、葉桜や月を愛でつつ、耳から流れてくる音にも耳を傾けて走っている。
今、僕が、もっぱら聞いているのは、NHKラジオの英会話関連講座だ。
僕は、去年、2017年度から「ラジオ英会話」と「英会話タイムトライアル」を聞き始め、継続。
身体の不調で走れなかった時も、毎日、通勤ウォーキング中に聞き続けてきた。
とりわけ、遠山顕先生の「ラジオ英会話」の面白さは抜群で、虜になってしまったため、2017年度で講師退任決定と知った時は、大きなショックを受けた。
3月末、最終回の放送で、別れの挨拶を聞いた時は、たった1年しか聞いていないのに、切なくて泣きたくなったほど。
しかし、その寂しさは一瞬の幻だった。
以前のエントリーでも書いたけれど、2018年度、顕先生は、自身の名前を番組名に付した新番組をひっさげて、登場してくれたからだ。
しかも…。
テキストで比較する限り、そのテイストは、「ラジオ英会話」時代のものを受け継いでくれているように見える。
ということで、僕は、大いに期待して、新年度の講座を聴き始めることにした。
「遠山顕の英会話楽習」はもちろんのこと、比較のために、新「ラジオ英会話」もとりあえず聴いてみることに。
さらに、「英会話タイムトライアル」も継続することに決めていたので、今年度は、合計3つの英会話講座を聴くことになった。
ただ、その全てをオンタイムで聴くことは難しく、とりわけ…。
顕先生の英会話楽習は、「午前10:30~10:45」「午後3:45~4:00」という時間帯の放送故に、ガチで勤務時間とバッティングするため、完全に不可能。
この番組のターゲット世代は、非社会人(リタイアした世代向け?)なのだろうかと思ってしまうほど、厳しい。
「ラジオ英会話」の時代は、早朝や夜の放送もあったので、通勤しながら、あるいは帰宅後に聴けたのになぁ…。と思うと、僕は、少し寂しくなった。
しかし、大丈夫。
最強のラジオ番組録音ツール、「radikool」という大きな武器があるからだ。
1日遅れになってしまうけれど、この神アプリのおかげで、僕は、番組をしっかり堪能できている。
今日も、昨日の放送分を、走りながら聞き流してきたところだ。
ということで僕は、2018年度の英会話3講座を聴き始めているため、僕なりに、簡単に、3講座のご紹介をさせていただくことにしたい。
まずは、なんと言っても…。
「遠山顕の英会話楽習」
遠山顕の英会話楽習 2018年 4月号
驚くべきことに、というか何というか、信じられないくらい違和感ゼロ。
新講座ではあるものの、その聞き心地は、去年までの「ラジオ英会話」そのものだからだ。
番組内のB.G.Mが変更になったり、ケイティ・アドラーさんが、キャロリン・ミラーさんに交代したりはしているのだけれど、全く気にならない。
キャロリンさんは、もともと、顕さんのパートナーを長く務めていたため、顕さんとの息は合っているし、ジェフさんを含めての掛け合いも、「ラジオ英会話」の雰囲気そのまま。
顕さんの肩の荷が減ったせいなのか、むしろ、以前よりも軽妙なフリートークになっていると思えるほどだ。
テキストの比較時には、「Listen for it!」→「Write it!」に変更されてしまったことを嘆いたが、この「Write it!」が、なかなか良かった。
“英借文”のコーナーと銘打って、顕さんが、ジェフさんやキャロリンさんと話し合いながら、丁寧に文章を作っていくのだ。
これは、「ラジオ英会話」時代の「Write it!」にはなかった試みで、実に面白く、かつ、わかりやすい。
これならば、英作文が苦手な僕でも取り組めるし、勉強になると思った。
水曜日は、月曜・火曜分の復習に加えて、《something new》という形で、プラスワンの企画が放送。昨日の番組では、「もっと話したくなる英文法」というプログラムだった。
これは、「ラジオ英会話」時代、毎月最終週に放送されていたスペシャルウィークの流れを汲むもの。
そのテイストは、そのまま受け継がれていたし、ジェフさんやキャロリンさんとのフリートーク部分が最高に面白かった。
ということで、走りながら聞き流しているだけで、楽しく笑顔になってしまう。まさに、英会話「楽習」と言える内容。
ただ一つ残念なのは、週3日の放送になってしまったこと。
「ラジ英」時代は、平日毎日聞くことができたのに、「楽習」は月~水の放送のみ。
遠山先生の体調を考慮したものだと思うので、仕方ないことなのだけれど、週後半は、とても寂しくなる。
前半の録音を何度も何度も聞き直すことにして、遠山先生ロスを埋めることにしよう。
「NHKタイムトライアル」
英会話タイムトライアル 2018年4月号
去年から聴き始めているのだけれど、当初からすぐに馴染んだ講座。
もともと僕は、講師のスティーブン・ソレイシィ先生が大好きで、その著書も沢山持っていたからだ。
安定した人気講座の継続…ということもあってか、新年度と言う感覚をまるで感じないプログラムになっていた。
B.G.Mも、パートナーも、番組内容も、ほぼ去年のものを継続している*1。
もともとこの講座は、ソレイシィ先生曰く、「いつから初めても大丈夫」というようにプログラムが組まれているため、新年度だからと言っても、特に意識をしていない、ということなのだろう。
ある意味、講座として完成された素晴らしさを感じる。
僕は、現状、英会話の瞬発力が欠けているのだけれど、この番組で、しっかりと練習を続けていけば、きっと、それを鍛えることができると思う。
番組を聴きながら、とにかく「声に出して話してみる」ことが基本なので、夜明け前ランとの相性もいい。
ひとりで話しながら走っていても、人の目を気にする必要が少ないからだ。
「ラジオ英会話」
ラジオ英会話 2018年4月号
昨年まで、この講座の講師を10年間務められた遠山顕先生から、大西泰斗先生にチェンジ。
その著書は数多く、NHK教育(Eテレ)でも、多数のレギュラー番組を持っていた。人気も実績も抜群の講師だ。
ただ、僕は恥ずかしながら、その著作も番組も未体験だったので、その凄さを実感できずにいた。
遠山先生時代とは異なり、いかにも、「お勉強チック」になってしまったテキスト内容にも、馴染めそうにない気がした。
ただ、比較のために、とりあえず4月ぐらいは聴いてみるか。と思いながら聴き始めたところ…。
僕の予想は、いい意味で裏切られた。
遠山先生時代の番組に比べ、「ただ、聞き流して楽しい」という番組ではない。勉強色が強く打ち出されていて、走りながら気楽に聞く…には向いていないと思う。
しかしそれが、息苦しい内容かというと、そうではなかった。
僕は英語の文型が苦手で、これまであまりしっかりと取り組めずにいた。
しかし、大西先生の熱いトークを聞いているうちに、《文型はとても大切》《会話に英文法は欠かせない》と思えてきたからだ。
さすが、「ハートでつかめ!英語の極意」というキャッチコピーはダテじゃないなぁと感じた。
聞けば聞くほど勉強になり、味が出てきそうな講座だと思うので、僕はこれからもずっと聞き続けていこうと思った。
1年間、しっかりこの講座で勉強していけば、確実に英会話に役立つだろうと思えるからだ。
3種3様の「英会話」講座、最高!
ということで、僕は、2018年度、3つのラジオ英会話講座を聴き続けていくことに決めた。
「遠山顕の英会話楽習」に心癒やされ、「英会話タイムトライアル」で会話の瞬発力を磨き、「ラジオ英会話」でじっくり学ぶ。
これを1年間継続すれば、僕も少しは、英語が話せるようになるだろうかなぁ…。
*1:昨年度までは、SPR(=瞬発力)トレーニングが週2日、対話カラオケが週3日という構成だったが、今年度からは、SPRトレーニングが週3日、対話カラオケが週2日に変わった。個人的には、この方が嬉しい。