餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

峠帰りの餃ビー初め(ラム餃子の涙/編)

スポンサーリンク

2019年初の足柄峠走を終え、僕はかなりお腹が空いていた。

それはそうだろう。早朝からの30km走、しかも、激しい峠を登って下ってきたのだ。当然の生理欲求と言っていい。

しかもこの日は…。

f:id:ICHIZO:20190110040422j:plain

久しぶりに、峠の麓で温泉を堪能。喉もカラカラに渇いてしまった。

しかしそれは、僕にとって、当初からの予定通り。

そんな身体だからこそ、最高に美味しい「餃ビー」が味わえる。正直、僕はそれをずっと夢見ながら、走り続けていたのだ。

僕の人生にとって、ランと餃子は、常にセットで存在しており、切り離すことはできない。

それはもちろん、足柄峠走においても同様で、以前には、こんなエントリーも書いている。

あぁ、どの店の餃子も美味しかったなぁ。

その後の峠走時に訪れた、「餃子屋という名の餃子屋」も最高だった。

今回も、これらの店に行けば、安心して美味しい餃子に辿り着けるだろう。

しかし僕は、「それじゃ面白くない」と思った。

折角、東京から足柄地区まで遠征しているのだから、その機会を生かして新規店開拓をしたい。

しかも、新年初の餃ビー。新鮮な気持ちで味わいたい。

ということで、僕が今回選んだのは…この店だった。

マイクロブロワリーに併設の、自家製クラフトビールが飲める店。

ラン仲間の友人から、ここで、最高のラム餃子が食べられるという噂を聞いたのだ。

以前、この店で餃子フェアが行われた際、一番人気となり、定番メニュー化したという、揚げ餃子。いやがうえにも期待は高まる。

できたてのクラフトビールにラムの揚げ餃子。どう考えても美味しいに決まっている。

これは行くしかない!そう思った。

ビアバーということで、平日は夜のみの営業になるようだったけれど、土日は、昼間も営業。

それは、峠走の前日に、予め電話で確認しておいたから、間違いない。

ということで、僕は、カラカラの身体で、意気揚々と店に向かった。

峠走の拠点である山北駅から、《松田/新松田》を経て1駅目、小田急線の開成駅で下車。

Googleマップを頼りに、閑静な住宅街を歩くこと10分。

「こんなところに、本当に、ビアバーがあるのだろうか?」と思っていた矢先、突如として、店が目に入った。

f:id:ICHIZO:20190110044409j:plain

陽光に包まれたその姿は、とても眩しく見えた。

f:id:ICHIZO:20190110044710j:plain

店舗の前には、案内板とともに、メニューが置いてあったので、1枚確保。

f:id:ICHIZO:20190110045436j:plain

店の入口も洒落ている。

さぁ、いよいよ、待ちに待った、至福の餃ビータイムだ!

f:id:ICHIZO:20190110045922j:plain

僕は、席につくや否や、店舗前で確保したメニューを広げる。

f:id:ICHIZO:20190110050103j:plain

まずは、なんと言っても、ラム餃子。

これを注文しなければ!

…と、思っていたところ、店員の男性が、僕に語りかけた。

「すみません、それ、ちょっと古いんです。うち、定期的にメニューが変わりまして…。最新のメニューはこれです。」

と言って、僕に、違う色で書かれたメニューを渡した。

僕は、まぁ、どっちにしても最初に頼むのは決まっているんだし…と思いながら、そのメニューを眺めると…。

f:id:ICHIZO:20190110050318j:plain

え…えっ、えっ?

ラム餃子がない!

緑のメニューでは、左の下隅に書かれていた、その名前が消えている。

僕は、書かれている場所が変更になったのかと、全ての料理名を一通りくまなく眺めてみても、その名前は見つからなかった。

僕は慌てて、店のマスターと思われる人に、「ラム餃子は…?」と尋ねた。

ただ、僕は、まだ落ち込んではいなかった。

昨年末、餃子好きの友人が、ここでラム餃子を食べていることを知っていたからだ。

たとえメニューには記載されていなくても、別途に注文できると思った。

しかし…。

マスターからの回答は、そんな僕の望みを打ち砕くものだった。

「あ。ラム餃子は終了しました。」

うわっ。嘘だろ。

僕は思わず大きな声を上げたくなった。

定番化したんじゃなかったのか。それを目当てにここまで来たのに。

僕は、大きなショックで目の前が真っ暗になりそうだった。

呆然とした、そんな僕の表情を見かねてか、マスターは、次のように言い足した。

「昨日まではあったんですけど…。今回は、いったん終了しましたが、また、すぐに復活すると思います。」

僕は、そんな、慰めの言葉(?)を、うつろな気分で聞いていた。

餃子がない…ということで、一瞬、そのまま帰ることまで考えたが、身体は乾ききっていたから、やっぱりビールは飲みたかった。

ということで、なんとか気を取り直し、注文。

f:id:ICHIZO:20190110052505j:plain

どれもこれも魅力的な、クラフトビールメニューの中から、「しっかりの苦み」が売りというアンバーエールを注文。

f:id:ICHIZO:20190110052615j:plain

小粋なお通しと共に味わったそのビールは、とても美味しかった。

…が、ラム餃子を食べられなかった痛恨で、その苦みは、僕の身体に染み渡った。

f:id:ICHIZO:20190110052827j:plain

水菜とわさび菜のサラダ。

いやはやこれは美味しかった。地元でとれた新鮮な野菜を使っているとのことで、シャキシャキで、味付けも抜群。いくらでも食べられそうだった。

f:id:ICHIZO:20190110053025j:plain

クラフトビールのお替わり(ベルジャン)と、自家製ソーセージ。

このソーセージも、また、絶品。一緒についてきた添え物は、コーンで、これもまた味わい深かった。

僕は、これらのビールと料理に感服しつつ、一方で、複雑な思いが、胸に去来してきた。

「これだけ料理が美味しいのだから、ラム餃子もきっと最高だったんだろうなぁ。」という、思いだ。

それを、極上のクラフトビールとともに、味わいたかったなぁ…。

マスターの対応も、店内の雰囲気も素晴らしかったので、僕は、この店がとても気に入った。

他の料理も、きっと、どれもこれも美味しい筈だから、ゆっくりとそれを味わいたい気分もあった。

しかし。

僕は、ようやく我に返った。

この日は、もともと、新年初の餃ビーを目論んで、開成にまでやってきたのだ。当初の目的を見失ってはいけない。

餃子ランナーである以上、峠走帰りに餃子なしで済まされるものか。

ということで…。

僕は、逆襲の一手を繰り出すべく、舵を取った。

(以下、続くw)


マラソン・ジョギングランキングへ