年の瀬の風物詩。
今年も「このミス」が発売となった。
毎年僕は、このムックの最新版が出るたびに、「あぁ、もうすぐ今年も終わるんだなぁ」と感じるのだ。
1988年の刊行以来、今年で37年目になるが、僕はその全てを保有している。
その件については、過去何度もエントリーで書いたから繰り返さないけれど、写真で並べてみるとこんな感じ。
今年、僕は200冊以上のミステリを読んだ。
怪我などの不調で、思うようにランニングできなくなった時間を読書にあてて、悶々とした気分を晴らしていたような気がする。
話題作の購入だけはしていたため、積ん読となっていた本は山ほどあって、何から順番に読むか迷ったが、その際、大きな味方になったのが、「このミス」のバックナンバーだった。
過去上位作品のダイジェストを読んで、興味深かった本から読み始め、読了後には、その本の投票レビューを読んで楽しんだ。
1粒で2度美味しい、まるでアーモンドグリコのようなミステリガイドブックと言えよう。
そんなガイドブックが選んだ、2024年の国内版ベスト作品は、近年稀に見る「超ぶっちぎり」となった、この作品。
おぉ、まさにグリコではないかw
既に、本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞をトリプル受賞しており、年末のミステリベストも、ハヤカワ「ミステリが読みたい」文春ミステリーベストとともに、トリプルクラウン。
「トリプル&トリプル」クラウンで、まさに、今年最大の話題作と言っても過言ではない作品なのだ。
じゃんけんの《グリコ》をテーマにしているだけに、やっぱり、3という数字には縁があるのだと思わずにいられない。
まだまだ積ん読本は溜まっているし、過去の「このミス」ベスト作品も読み切れていないのだけれど、この「地雷グリコ」だけは、何としても今年中に読もうと決めた。
「このミス」の話をするつもりだったのに、すっかり、「地雷グリコ」の話になってしまった(^^;