現在、Kindle本のセールが開催中だ。
30,000冊以上が対象となっている、「Kindle本」夏のビッグセールは見逃せない。
これらのセール本は、もちろんお得なのだが、単行本が中心のラインナップなので、50%オフと言っても、500円を超えるものが多い。
もっと気軽に購入できる本はないだろうかと思っていたら、こんなセールが同時開催されていることを知った。
とりわけ注目なのが、以下の2点。
ノベルズ版発売時、ミステリ界で賛否両論を巻き起こした、史上空前のバカミステリ短編集。
当時、僕は定価で買って、あまりのくだらなさと、トリックの陳腐さに投げ捨てたくなってしまった(実際、処分したw)。
なので、定価での購入は全くオススメできないが、99円ならば、話のネタとして、購入しておいて損はないと思う。
今回僕も再度購入。
読み進めていくうちに、ちょっと後悔したが、このバカさっぷりは、読んだ人でないとわからない。
この本を読み切った人たち同士は、きっと、話が弾むだろう。
ミステリ界の懐の広さを感じさせてくれる短編集だ。
もう1点の注目作品は、これ。
『酒のほそ道』などの食レポ系マンガで人気のラズウェル細木による、鰻だらけのコミック集。
35編もの短編が収録されており、どれも、美味しそうな鰻・鰻・鰻。
鰻に関するうんちくも満載で、鰻好きにはたまらない。
これが99円でゲットできるというのは実にお得だが、「読むと鰻を食べたくなってしまう」のは必定なので、その点は覚悟が必要だ。
ちょうど、土用の丑の日も近いので、この本で鰻気分を高めるのもいいだろう。
講談社文庫のセールには、この2冊以外にも、99円本が多数ラインナップされているが、《シリーズ物の1巻だけが99円》というパターンが多く、いわば「試し読み」的な位置づけ。
99円で購入してみて、「続きが読みたい!」となった場合、2巻以降は定価になってしまうため、心してゲットされたい。