昨日、そのニュースを目にした時…僕は思わず「えっ!」と声を上げてしまった。
まさか。嘘だろ。何かの見間違いだろうと思った。
しかしそれは、紛れもない事実だった。
マラソン界に現れた若き超新星。ケルヴィン・キプトゥムの訃報だ。
デビュー以来のキプトゥムの戦績は、輝かしいばかりだった。
フルマラソン初挑戦は2022年12月のバレンシアマラソン。
デビュー戦にして、当時の世界歴代4位の記録で制覇。
2023年4月。2戦目のロンドンマラソンでは、世界歴代2位の記録(世界記録まで16秒差!)で優勝。
そして。
それから半年後のシカゴマラソンでは、大会記録を3分以上塗り替える爆走。
キプチョゲの世界記録を34秒更新する、2時間00分35秒の世界新記録で優勝したのだ。
2023 Bank of America Chicago Marathon - Bank of America Chicago Marathon
その時の衝撃を、僕は忘れない。
シカゴマラソンは、僕も過去に2回走ったことがあり、大好きなコースのひとつ。
そんな思い出のコースで、世界新が生まれたんだなぁと思うと、実に感慨深かったのだ。
ケルヴィン・キプトゥムは、まだ24歳。
フルマラソン挑戦後、わずか3戦目で世界新記録を達成。しかもまだ24歳なのだから、伸びしろも十分。
今年4月のロッテルダムマラソンにエントリーしていたとのことで、公認レースとしては、人類初の2時間切りも夢ではなかった。
今年夏のパリ五輪でも、その勇姿を見せてくれる筈だった。
しかし…。
事故はケニア西部で発生。キプトゥムさんの運転する車が横転し、同乗していたコーチも死亡した。
まさか、自分が運転する車で事故を起こして、死んでしまうとは…。
いったいどうしてそんな事故になってしまったのか。
さらなる夢を目指す世界一のアスリートが、こんな簡単に散ってしまうなんて。
あぁ、あまりに切なくて悲しすぎる事故だ。
しかし、どんなに嘆いてみても、もう、キプトゥムの命は戻らない。
合掌。


