昨日は、金沢マラソン2021が開催された。
コロナ感染者の沈静化に伴い、少し前から、小規模のローカル大会は復活の兆しを見せていた。
しかし、県庁所在地を舞台とした、都市型マラソン大会の開催は、実に久しぶり。
1万人のランナーたちが、金沢の街を駆け抜けた。
僕のラン仲間でも、このレースに出走した人が何人かいて、SNSなどでは、その感動を伝えてくれている。
もともと評判のいいレースだっただけに、復活したのは何より朗報だ。
さまざまな感染対策を十分にとった上で、開催にこぎつけた関係者の皆さんに、経緯を表したい。
来週は富山マラソンも復活する予定になっているし、北陸を皮切りに、日本におけるマラソン大会開催も《正常化》に向かうのだろうなぁ…と思った。
しかし、そんな矢先…。
このニュースを知って、僕は大きく驚いている。
来年3月13日に開催が予定されていた、静岡マラソンの中止が、アナウンスされたことだ。
静岡マラソン同様、来年3月開催予定だった「板橋シティ」や「古河はなもも」などは、コロナ禍の真っ只中だった、今年の夏時点での中止(オンライン大会への移行)発表だったから、まぁ、理解できる。
しかし、潮目は変わった。
新規感染者数が激減し、緊急事態宣言が解除され、金沢マラソンも復活…というこの時期に、いったいどうして中止の決断になってしまうのか。
曰く…。
静岡マラソン実行委員会では、新型コロナウイルス感染症対策を徹底した上での大会開催を目指して慎重に検討を重ねてまいりました。
現在の状況を考えますと、新型コロナウイルスの感染は落ち着いてきておりますが、いまだ第6波への懸念は払拭されておりません。
慎重に検討を重ねた結果、なぜ、この時期に中止決定…?
「第6波への懸念は払拭されておりません。」と言うが、ならば、いったいどうなったら、懸念が払拭されるというのだろう。
静岡県が、他県に比べて感染者が多いわけではない。
石川県や富山県と大差ないし、昨日などは、新規感染者数が0だ。
それなのに、本当に来るのかどうかもわからない《第6波》への懸念を理由に、今から中止決定するというのは、ちょっと早過ぎるように思う。
よしんば第6波のことを考えるにしても、他大会のように、直近の状況を見極めた上で、最終開催可否を判断することはできなかったのだろうか。
ちょっと残念だ。