Garmin Forerunnerシリーズの最新モデルが発表された。
多くのランナーたちが愛用するGPSウォッチの進化版だ。
僕も、ランナーになって以来10年以上、このForerunnerシリーズ*1を贔屓にしてきた。
このエントリーを書いた2021年までに、410→220J→920XTJ→745と変遷。
その後2022年に、当時最新モデルの955 Dual Powerへ乗り換えて、今に至る。
僕が955を買ってからわずか9か月で、すぐ965シリーズが発売されて、ちょっと驚いたが、後悔はしなかった。
955と965は性能的に変わりなく、違うのは、筐体の材質とディスプレイぐらいだったからだ。
955 Dual Powerは、Garmin Forerunnerシリーズとして唯一のソーラー充電対応モデルなので、むしろ良かったとさえ思っている。
僕は、購入から3年経った今も、955 Dual Powerを愛用し続けているが、Garmin Forerunnerシリーズ最新モデルが出たとなれば、やっぱり見逃せない。
955/965の後継として登場したのは、Garmin Forerunner 970。
型番900番台は、Garminのフラッグシップ。
2017年以来、935→945→955→965という型番でリリースされてきたが、今回は920XTJ 以来となる、末尾が0のモデル。
これは、大刷新という意味なのか、(975ではなかったため)マイナーチェンジということなのか…僕は、興味津々で最新モデルを確認してみた。
970の最新機能として、大きな目玉になっているのは、これ。

うーん、通話ねぇ…。
Apple Watchみたいに、単体で電話をかけられるわけじゃなくて、あくまでスマホとの連動が前提。
スピーカーとマイクを内蔵したため、通話ができるようだけれど、同じことはBluetooth イヤホンでもできるから、個人的には魅力を感じなかった。
ただ、音声で色々な操作ができるとのことなので、その点は便利かもしれない。
もうひとつはこれ。

僕は、結構夜明け前の真っ暗闇を走るランナーなので、ちょっと気になった。
でも、よく考えてみたら、もっと強烈な光を放つLEDライトが1000円相当で入手できる(しかも今、実際に使っている)ため、別にGarminが光らなくてもいい。
光らせている間は、画面が見にくくなりそうだし、どれだけ便利なのかどうかは不明だ。
この他、ディスプレイが965よりさらに明るくなっていることとか、「Garminトライアスロンコーチ」や「イブニングレポート」といった新機能もあり、順当な進化をしているとは言える。
ただ、今回の発表で何より驚いたのは、その価格。
121,800円!
高い!高すぎる!
2年前の965は84,800円だったので、なんと37,000円も値上がりしている。
いくら円安基調だといっても、この値上がりは強烈すぎないだろうか。
今回スピーカー、マイクを搭載したことで、コストが大きく上昇したのかもしれないけれど…こんなに値上げしてまでつける必要があったのかどうか、大いに疑問だ。
Garmin Forerunnerシリーズのフラッグシップを購入予定で、スピーカー、マイクが不要な人には、現在はまだ併売されているGarmin Forerunner 965を、早めにゲットしておいたほうがいいような気もする。
ちなみに、955 Dual Powerは、現在Amazonで超お買い得(25%オフの¥63,455)ので、個人的にはこちらがおススメ。
と。
文句ばかりをつけてしまったけれど…Garmin Forerunner 970が、現時点で最高、最強のランナー向けGPSウォッチであることは間違いない。
値段さえ気にならなければ、もちろんお勧めだ。
今回もうひとつ驚いたのは、970と同時に、570という新シリーズが発表されたこと。
フラッグシップの900番台に続くミドルモデルは、これまで700番台だったのに、なぜか今回は500番台で登場。
このあたりの型番付与ルールがよくわからないのだけれど、まぁ、深い意味はないのかもしれない。
そして、この570の価格設定が凄かった。
89,800円!
なんと、フラッグシップの965より5,000円も高い!のだ。
ディスプレイの強化や、スピーカー・マイクの搭載など、965より優れている部分もあるけれど、ミドルレンジモデルという位置づけなのに、この値付けには驚いた。
やっぱり、スピーカーやマイクのコストが高すぎるんじゃないかなぁ…。
この「かんたん比較表」を見ると、やっぱり、コスパ的には965/955のほうが優れていいるような気がして仕方ない。
スピーカーとマイクって、そんなに必要なものだったんだろうか。(しつこいw)

*1:数年前まで日本版モデルでは、ForeAthleteというシリーズ名だったが、グローバルモデルでは、もともとForerunnerだった。




