僕は、年間を通じて、もっぱら午前4時台に走っている。
そんなランナーにとって、冬場はとにかくつらいことが多い。
寒くて身体が凍える上に、外は真っ暗。
いろいろ着込んで家を出るのが面倒だし、LEDセーフティバンドやヘッドライトを装着するのも煩わしい。
勝手知ったる近所を走るだけなら、本当はライトなど不要な筈なのだが、そうはいかない事情がある。
この時間帯は、無灯火の自転車などが堂々と走っていたり、脇道から、突然車が飛び出してきたりするので、危険性が高いからだ。
しかし、今の時期は、すべての状況が好転する。
昼間はかなり気温が上がっても、朝4時ならば、まだそんなに暑くない。
夜明けが一番早い時期だから、空は明るく、視界も良好。
だから最高に気持ちよく走れる時間帯…の筈なのだけれど、そんな時にも、天敵は存在する。
ゴミ収集車だ。
全国的にそうなのかどうなのかは知らないけれど、僕がもっぱら走っているエリアでは、ゴミ収集車がやたらめったら走っている。
この時間帯の収集車は、一般住宅向けのゴミではなく、主に商業施設などのゴミを収集しているらしい。
こんな早朝からお疲れさま…と言うべき仕事なのだろうが、僕は、素直に感謝の気持ちを抱けない。
急な飛び出しや暴走、赤信号無視の走行…。などなど、とにかく、危険運転ばかりが目につくからだ。
僕の走っている地区の、特定の運転手だけに限った問題…と思いたいのだけれど、車体に書かれた番号は違っているし、少なくとも1人だけの問題ではない。
昨日も、脇道から一時停止もしないで飛び出してきて、僕は、轢かれる寸前だった。
あと数秒、僕がそこを通過するのを遅れていたら、確実に轢かれていたと思う。
あまりにも怖かったので、僕は、自衛が必要だと思えてきた。
このままでは、夜明けに気分良く走ることができない。
今後も暴走が続くなら、ナンバーを控えておいて、ゴミ収集車管理センター(?)にでも訴えようかと思っている。