福岡は、僕にとって大切な街だ。
若い頃、転勤で2年間住んでいた頃の記憶は、今でも鮮明に覚えている。
当時僕は、まさかランニングをするなんてことは夢にも思っておらず、体重も、今より20kg以上重かった。
仕事は鬼のように忙しかったのだけれど、若さで何とか乗り切れた。
とにかく食べ物が美味しいし、見どころも多く、まだまだ福岡を満喫したい…と思っていたから、2年間で東京に戻るのが残念に感じたほどだ。
2013年。
僕は、JALのステイタス修行で、十何年かぶり(いや、もっとかも)に、福岡を訪れた。
その時は、もうランナーになっていたから、福岡の街を走りながら、追憶にひたりまくったことを思い出す。
これで、俄然福岡熱が高まった僕は、翌2014年の「福岡マラソン」にエントリー。
今度はマラソンレースで福岡の街を堪能するぞ!とと思っていたところ、レース数日前に転倒。胸部を打撲して、無念のDNS…。
だから。
その翌年、念願の福岡マラソン出場で、2年ぶりに憂さを晴らせたのは、本当に嬉しかった。
あぁ、本当に最高の街、最高の大会だったなぁ…。
僕は、そんな福岡の地を、久しぶりに尋ねてみようと思い立った。
9年ぶりの福岡行だ。
ちょうど1週間前。12月6日の金曜日。
僕は、1日有休をとり、週末の福岡へ繰り出すことに決めた。
家から始発を乗り継ぎ、未明の羽田空港へ到着。
空港から見る飛行機の情景って、なんでこんなに素敵なんだろう。
搭乗手続き、約2時間のフライトを終え、福岡空港に到着すると、空はすっかり明るくなっていた。
あぁ、福岡にやってきたんだなぁ。胸が躍る。
空港を出てすぐの場所にあるこれらの看板は、僕がまだ福岡に住んでいた時代からあった筈。
気温は12℃と絶好だし、天気も上々。僕の気分も、やおら高まった。
さぁ、懐かしき福岡の街へ繰り出そう。