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【王将戦第4局】開始2手目で決着!「研究外し」にステージを上げた藤井七冠の無双。

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先週末は、将棋8大タイトルの1つ「王将戦」が行われた。

5番勝負で先に3勝した方がタイトル獲得。

藤井王将(七冠)は、挑戦者に永瀬九段を迎え、開幕から2連勝。

3戦目で初めて敗北し、2勝1敗で今回の第4戦を迎えた。

勝てばタイトル獲得だが、負ければタイスコアになってしまう大事な一番で、藤井王将は後手番。

将棋は、基本的に先手有利なゲームとなっている。

相手より一手先に打ち始められるのは大きなメリットだからだ。

特に最近は、AIなどによる序盤研究が極めて進んでいるので、尚更。

「研究暗記戦法」で、序盤は殆ど持ち時間を使わず、ノータイムで指す棋士も増えてきている。

今回の挑戦者である永瀬九段は、研究の鬼と言われており、そういった棋士の筆頭格と言っていい。

これまでに《藤井-永瀬》のタイトル戦は、数多く実施されてきた。

永瀬九段は、研究に次ぐ研究で、序盤に嵌め手を繰り出して藤井七冠を翻弄、徹底的に時間を使わせ、主導権を握っていくのがこれまでのパターン。

特に、藤井七冠が後手番の場合は、2手目(後手としての初手)が「△8四歩」と決まっていたから、極めて研究しやすかった筈だ。

藤井七冠は、それがわかっていながら、相手の研究をがっぷり受け止め、リードされながらも耐え抜いて、後半に大逆転してきた。

絶対王者として、どんな研究もどんとこい!という姿勢だったのだ。

思えばこの王将戦第1局も、そんな大逆転ドラマで決着した。

実にハラハラする展開だったのだけれど、いつも最後はきっちり決めてくれるので、今回もそういう展開になるものだと勝手に思っていた。

しかし今回は、そんな2手目に衝撃が訪れる。

永瀬九段の「▲2六歩」で始まった王将戦第4局。

将棋ファンの誰もが(お茶を挟んで)藤井七冠が「△8四歩」を指すものと思っていた筈だ。

ところが、藤井七冠が指した手は…。

「△3四歩」

だった。

これは奇手でもなんでもなく、極めて自然な一手で、むしろ定跡と言っていい。

しかしその手を、藤井七冠が指したということに大きな意味がある。

藤井七冠は、プロ入り以来257局の後手番で、全て「△8四歩」を指してきた(だから研究されやすかった)からだ。

これに一番驚いたのは、永瀬九段だろう。

じっくり用意してきたに違いない研究が、この一瞬で雲散霧消。

いつもの「ノータイム指し」を行うことができず、むしろ藤井七冠よりも持ち時間を使う展開になった。

こうなったら、もう勝負にならない。

王将戦第4局は、開始2手目の段階で、既に決着していたのだ。

これまでの藤井七冠は、研究対策などは全く行わず戦ってきた。

《相手の土俵》でも全く同じず、それを真っ正面で受け止めてきた。

しかしこれからは、そういった姿勢が変わっていくのかも知れない。

もちろんそれは全く問題なく、むしろ、さらにステージを上げ、第2形態に入ったとも言える。

現状でもほぼ無敵だというのに、研究外しまで駆使したら、もはや誰も太刀打ちできなくなってしまうかもしれない。

叡王戦トーナメントで糸谷八段に敗れ、今シーズン、藤井七冠の八冠復帰は消えた。

しかし、研究外しに吹っ切れて、第2段階に入ったことで、来シーズンはさらなる無双っぷりを見せつけてくれそうな気がする。

今後の展開に注目だ。

 


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