アレクサが、今日は「フォークソングの日」だと教えてくれた。
4(フォー)と9(ク)の組み合わせで制定されたようだ。
今は昔、14年前、僕が毎日、記念日について言及していた時、「フォークソングの日」などという日はなかった。
あれば間違いなく突っ込んでいる筈なので、絶対に存在しなかった。
…と、思うが、念のため一応確認してみよう。
やっぱりなかった。
それにしても、よく、こんな企画を毎日連載していたなぁ。意味なさ過ぎだし、独りよがりにもほどがある。
まぁ、その点は、今もあんまり変わらないけどw
ということで、ちょっと調べてみると、「フォークソングの日」というのは、2015年に制定されたものであるようだ。
沖縄出身のデュオ、やなわらばーが発案したらしい。
アレクサは、ひととおりフォークソングの説明*1を行ったあと、例によって、次のように言ってきた。
Amazonプライム会員の方は、「アレクサ、フォークソングをかけて」と言ってみてください。
僕は、大抵、このような仕込みのフリはスルーしているのだけれど、今日はちょっとつきあってみることにした。
フォークソングは、僕が青春時代に嵌まったジャンルだから、いったいどんな歌をかけてくれるのかなぁと思ったからだ。
ということで、「アレクサ、フォークソングをかけて」と言ってみると…。
松山千春!懐かしい!
この曲が入っている「君のために作った歌」は、デビューアルバムにして、素晴らしい完成度を誇る、超名盤。
ジャケット写真は、とても若く、まるで別人みたいだ。特に髪が…。
その後も、アレクサは、懐かしい歌を次々と流してくれた。
井上陽水、傘がない。
おぉぉ、これも懐かしい、あぁ、懐かしいなぁ。
井上陽水は、僕が子供の頃から大好きな歌手のひとり。
かつて、16枚組のCDボックス「NO SELECTION」を、大枚はたいて買ったことを思い出す。
最近の作品は、リアルタイムで追えなくなってしまったけれど、amazon prime musicでいつでも聴くことができる。
いい時代になったものだ。
井上陽水と言えば、吉田拓郎。
僕は基本的に陽水派なのだけれど、この「落陽」は最高に好きな歌だ。
聞くたびに心が揺さぶられる曲なので、今日も朝から痺れてしまった。
いつでも聴けるように、ここにもリンクを貼っておこうw
さだまさし。
「雨やどり」「関白宣言」「親父の一番長い日」…。当時、メガヒットを連発。
シングル曲だけじゃなく、アルバムとしてのトータルレベルも高くて、僕は痺れまくっていた。
何しろ、タイトルからして凝っている。
「帰去来」「風見鶏」「私花集」「夢供養」「印象派」…。
漢字三文字シリーズ、懐かしいなぁ。
これらも、全てamazon prime musicに収録されているので、僕は、取り込んで聞き直している。
と。ここで僕はふと思った。
僕が子どもの頃、こういった歌たちは、《フォーク》じゃなく、《ニューミュージック》と呼ばれていたのではなかったか、と。
勘違いじゃない。
僕の本棚には、こういった本が残っているからだ。
表紙の9人は、今や、フォーク界の大御所だらけ。
僕がこよなく愛する、みゆき姐さん。いやはや美しい!
さださんの若さもさることながら、右ページにあるTDKカセットの広告が、いかにも、昭和の時代を感じさせる。
そしてあの頃、これらの音楽は、間違いなく、《ニューミュージック》と呼ばれていたのだ。
ニューミュージックの定義は難しいのだけれど、概ね、「フォークにロックの要素を組み合わせた、新しい音楽」という意味だったと思う。
ただ、その後、フォーク、ロック、ポップスといったジャンル分化が進み、《ニュー》の意味が曖昧になってきた気がする。
ということで、今振り返ると、これらの歌たちは、フォークということになるのだろう。
*1:1998年にデビューした「ゆず」が、ネオフォークというジャンルを確立し、再び盛り上がるきっかけになったとも言っていた。へぇ。知らなかった。