ちょっと驚いた。
今朝、突然こんなサブジェクトのメールが届いたからだ。
「Fitbit は Google に買収されることが決定致しました」
メールは、Fitbit社の公式アカウントから発信されており、その本文は、こんな書き出しで始まる。
Fitbitユーザーの皆さまへ
12 年以上前、共同創設者であるエリック・フリードマンと私は、世界をより健康にするというビジョンに基づき Fitbit を設立しました。
そう。これは、同社の最高経営責任者であるジェームズ・パーク氏により発信されたものだった。
Fitbitは、Google による買収の正式契約を締結致しました。プレスリリースの全文についてはこちらをご覧ください。
メールからリンクで飛べる「プレスリリース」は、もちろん英語。
しかし、このメールでは、その内容を日本語で要約。専門用語に至るまで、正確な日本語で発信されている。
その内容も、実に濃密。
《Googleの買収によって、今後、どのようなことが起きるか》を丁寧に伝え、個人情報の取り扱いや、買収に伴う法律的な要件まで、3,000文字以上に及ぶ長文で記したメールだ。
Fitbit のアクティブユーザーは、全世界で 2800 万人を超えているということだから、それらのユーザーに向けて、この内容を、各国の言語で翻訳し、発信しているのだろうか。
そう考えると、僕はちょっと感嘆してしまった。
Fitbit社が、Google社のリソースとグローバルプラットフォームに取り込まれることになり、プラスになることも多いのだろうけれど、個人的に、一番気になったのが、個人情報の取り扱いの件だった。
僕は、Fitbit Charge 2を使い初めて2年以上になるが、このデバイスには、僕のパーソナルデータや行動記録、そして睡眠情報に至るまで、さまざまなデータを蓄積させている。
それらが、Google社に取り込まれ、Webサイトでいちいち関連広告などを出されたらたまらない!
…と、思ったのだ。
しかし、その点はどうやら心配いらないようだ。
私たちは収集するデータの内容や、その目的について透明性を確保して参ります。皆さまの個人情報を転売することは一切致しません。
また Fitbit が収集した健康とウェルネスのデータが、Google の広告に利用されることもありません。
本当だろうか…?という気もするのだけれど、ジェームズ・パーク氏がここまで断言する以上、それを信じることにしたい。