あの日、ホーチミンの街で。
僕らは、夕方前から餃子店をハシゴ。
3軒目の「餃子のチカラ」を出た頃には、すっかり日が暮れていた。
餃子でかなりお腹は膨れていたが、僕らは、迷わず、当初からの目的地に向かった。
その店は、「餃子のチカラ」からほど近い、ホーチミン1区の中心街に存在している。
店の名前は、《FUWAGORI》
日本人が経営する、ふわふわのかき氷専門店だ。
近年、日本の中目黒にもオープンしたので、その名前を聞いたことがある人もいるかもしれない。
日本の店は、「夏期限定の日中のみ営業、かつ、超大行列」という高いハードルがあるのだけれど、ホーチミンの本店ならば、1年じゅう、しかも夜まで営業している。
ということで、この日僕らは、餃子ハシゴツアーを甘美なデザートで締めくくるべく、この店へ向かったのだ。
ホーチミンの店も、日本ほどではないではないにせよ、連日行列になっているということだったが…。
なんと、空いている!
現地在住の友人によれば、これは非常に珍しいことらしい。
なぜ空いていたのかは不明だが、いずれにしても、この日の僕らは最高にラッキーだったと言える。
営業時間は、13:00~22:00なので、夜遅くても大丈夫。
年間を通して、夜まで暑いホーチミンだからこそ、こういった営業形態でもOKなのだろう。素晴らしい。
入店。
それほど広くない店内の中央に、ドカッと居座る白くまがとても可愛い。
後ろ姿もこれまたキュートだ。
カウンターで、「FUWAGORI」の種類を選ぶ。
異国での料理注文、しかもベトナムとなると、意思疎通が難しい場合もあるのだけれど、この店は全く問題ない。
そのメニューは、3種類しかないからだ。
ベトナム語表記だけでなく、英語名やイラストも描かれているので、とてもわかりやすい。
注文時には、英語名を言うか、指さすだけで済む。実に簡単。
そして、なんと言っても、その価格に驚き。
35,000ドン(約175円)なので、非常にリーズナブル。日本の支店では500円で販売されているため、やっぱりベトナムは安いなぁ…と思う。
僕は注文時少し迷ったが、ベトナム通の友人が、「初めての人は(定番の)マンゴー&チーズがオススメ」というので、それを注文。
レジで番号札を受け取って、出来上がりを待つ。
自分の番号の「FUWAGORI」が出来ると、ディスプレイで完成を知らせてくれるので、とてもわかりやすい。
ここでOKになったら、あとは、レジに番号札を持って行くだけ、だ。
ほどなく、僕の番号が完成したとアナウンスされたので、カウンターへ。
「FUWAGORI」登場!
それは、いわゆる普通の「かき氷」とは全く異なる、まさに「FUWAGORI」。
豆乳がベースになっていて、口の中で、ふわりととろける。
ベースとなる氷の部分が、とても美味しい。
その白くて滑らかな氷は、かき氷のような粗さがなく、クリームとも違う。
まさに新感覚の味わいだ。
僕は、普段、甘い物を殆ど食べないので、うまい表現がみつからないのだけれど、とにかく、抜群に美味しいことだけは間違いなかった。
トッピングの、マンゴー&チーズも素晴らしかった。
そのまま食べても美味しいし、ベースの氷とかき混ぜながら食べると、これまた最高。
流石は定番人気メニューだと実感した。
友人が注文していた、期間限定の「抹茶あずき」フレーバーも、実に美味しそうだった。
折角だから、これも食べておけばよかったなぁ…と今更思った(^^;
この日の僕らは、餃子店ハシゴツアーから、とびっきりのスイーツを堪能。
いやぁ、最高に満足した1日だった。
ホーチミンでは、1年中、この「FUWAGORI」が堪能できるので、今度は是非、冬に訪れて、季節外れの至福を味わいたい。