高性能なカメラを積んだスマートフォンの普及により、コンデジは衰退した。
その市場は、全盛期に比べ1/40にまで縮小してしまっている。
が、2024年は、その出荷量が7年ぶりに増加へ転じたようだ。
もう新機種は出ないのかと思われていたが、その流れを受けて新機種が登場。
4月に発売されたCanonの「PowerShot V1」は、4K動画を長時間撮影できる点が大きな支持を受けた。
現在、Canonのオンラインショップで注文すると、《納期6ヶ月以上》と表示されるほどの大人気になっている。
そんなコンデジ復権の流れは、新機種のみならず旧機種の復活にまで波及している。
8月1日、長らく品切れで、もはや終売になったかと思われていた「PowerShot G7 X Mark III / PowerShot SX740 HS」の受注が再開されたのである。
PowerShot G7 X Mark IIIは、1 型センサー搭載でポケットサイズ、ライブ配信に対応するUSB端子や3.5 mmマイクジャックを有し、動画特化型コンデジとして名を馳せたモデル。
動画特化型コンデジとしては、前述のPowerShot V1より性能は劣るものの、一回り小さい筐体が大きな魅力だ。
SX740 HSは、24–960 mm相当の光学40倍ズームを有し、超望遠特化型コンデジの筆頭だったモデルだ。
昨今は、スマートフォンでも高倍率のズームを実現したモデルが登場しているが、光学相当では10倍が限界。
それ以降は、あくまでAI補正による《なんちゃって》ズームであり、《本物》には叶わない。
だから、この2機種の受注再開は市場に大きく受け入れられ…。
PowerShot G7 X Mark IIIは、受注再開から1週間で停止になってしまった。
発売から6年も経っているモデルが、ここまで支持されるというのは驚異的だ。
SX740 HSは、このお知らせに表示されておらず、キャノンのオンラインショップでも、納期未定ながら一見注文できそうに見える。
しかしやはりダメ。
カートボタンは、一瞬赤く表示されるが、押しても商品はカートに入らず、薄くなってしまう。
そして、こんなメッセージ。
現在非常に多くのご注文を頂戴しており、在庫切れとなっております。
次回入荷までお待ちください。
やはり大人気なのだ。
SX740 HSは、2018年に発売されたコンデジで、その発売からは7年以上が経過。
流石に全体性能の弱さは否めず、日常のスナップを撮るぐらいならば、昨今のスマホにも負けてしまう。
しかしこのコンデジは、「光学40倍ズーム」という超絶的な機能を有している為、それだけで全てのスマホを凌駕するのだ。
僕は、この2世代前で、同じく「光学40倍ズーム」を搭載したSX720 HSを持っているが、残念ながら今は故障中。
かつてはそのSX720 HSで、こんな写真を撮って感動したことを思い出す。

下弦の月。
クレーターまでしっかり映っていて、実に美しい。
僕は最近、Xiaomi 15 Ultraでの月撮影にハマっているが、ハマればハマるほど、「もっと綺麗に月を撮りたい」熱がこみ上げてきている。
だから、今更ながら740HSをゲットしたくなってきた。
740HSならば、カメラ全体の性能アップにより、さらに美しい月の写真が撮れる可能性があるからだ。
しかし、受注再開に気がつくのが遅れ、納期未定となってしまったことで、途方に暮れている。
市場在庫には、まだ僅かながら残っているものの、オンラインショップの10%クーポン値引きも適用されないし、意味不明に割高となっているので、それを買うのは何だか癪だ。
amazonでも一応販売されているけれど…。
PowerShot G7 X Mark IIIともども、マケプレ扱いのボッタクリ価格になっているから、注意が必要だ。
こうなったら、やはり、その後継機に期待するしかない。
7年も前の旧モデルがここまで人気になるのなら、キャノンも、いよいよその後継機について、再検討を始めているのではなかろうか。(そう思いたい!)
最新のカメラ技術を詰め込んで、かつ光学ズームをさらに上げたコンデジを発売すれば、爆発的に売れると思うんだけれどなぁ…。


