先週。
徒然に、押し入れで眠っていたモバイルボックスを整理していたら、とても懐かしいモバイルケースが出てきた。
ANIARAだ。
いやぁ、懐かしい。
本当に、心から懐かしいなぁと思ってしまった。
僕が、このケースを購入したのは、今から12年も前のことだったからだ。
当時、僕は、スマートフォンの先駆けであるW-ZERO3に夢中だった。
このANIARAケースは、「W-ZERO3が、純正ケースのようにぴったり収まる!」として、ユーザー間で話題になっていた。
ということで…。
もちろん、早々にゲット。
あまりのフィットぶりに、しばらくはメロメロだったことを思い出す。
その後、W-ZERO3をステップに、僕はさまざまなスマートフォンを入手するようになったが、どんな時も、ANIARAは一緒だった。
とにかく、抜群の収納力と堅牢性を持っていたので、どんなタイプのスマートフォンでも、きっちりと調和してくれたからだ。
ANIARAに出会って2年半後には、こんなエントリーも書いている。
その頃、ANIARAは3個に増殖していたが、それぞれに、Universalというスマートフォンを入れて(Uniは4台持っていたので、もう一つ買いたいと思っていたほどw)楽しく使っていた。
背面。ANIARAの文字が眩しい。
何しろ12年の月日が経っているため、相当に年季が入っているが、実用的には、何の問題もないように見えた。
僕は、この懐かしいケースを眺めながら、ふと、あることを思った。
今こそ、このケースが再活用できるのでないか?ということだった。
現状、僕のメインガジェットは3つ。
iPhone SE、BlackBerry KEYone、モバイルルータで、それを2つのケースに入れて持ち歩いている。
この運用がぴったり快適で、何の問題もない。
…筈だったが、最近、ちょっとだけ悩ましいことがあった。
早朝、バタバタと家を出た時など、「ケースだけ腰に装着して、中身を入れ忘れている」ということがあったのだ。
通勤途中や、会社に着いた後、ケースを開けてみて、呆然としたことを思い出す。
僕は、ズボラで慌て者ゆえに、きっちりと段取りよく準備をする、ということがそれほど得意ではない。
そんな性分だから、早朝の忙しい時間に、「ズボンのベルトに2つのケースをとりつけて、そのそれぞれにスマホを入れて…。」という一連の行動がうまくできなかったりするのだ。全くもって情けない。
失敗をするたび、慌てずにしっかり確認して家を出なきゃなぁ…と思っていた矢先だったから、このANIARAを見て、膝を打った。
とにかく収納力抜群のANIARAならば、ケース1つで全て収まるんじゃないかと。
果たしてどうだろうか、と試してみたところ…。
ぴったりだ!
いやぁ、もう、完璧すぎるぐらいのジャストフィット。
iPhone、BlackBerryは、ケースを入れたまま収納することができるし、ポケットリングを装着しているから、取り出しも楽々。
どんな形で入れてもぴったりで、ちょっと感動してしまうほど。
家を出る際なども、1つのケースに、3個をまとめて放り込むだけでいいので、実に楽。これならば、入れ忘れてしまうことはない筈だ。
ベルトに通したあとのフィット感も、その堅牢性も申し分なく、いやぁ、やっぱりANIARAは良いなぁ、と僕はあらためて、その素晴らしさを認識した。
押し入れから、もうひとつ、発掘w
モバイル関連ガジェットは、かなり断捨離したが、このケースを捨てるとは思えないため、しっかり探せば、「白」も見つかる筈だ。
かつてこよなく愛したケースだけに、それをまた活用できることが、僕はとても嬉しい。
このエントリーを書きながら、「今でもこのANIARAは入手できるのだろうか…?」と、ふと思ったので、ちょっと調べてみて、驚いた。
なんと、ANIARAの生産元であるBOBLBEE AB社が、その販売権を他社(Point 65 Packs AB社)に譲渡していたことを知ったからだ。
しかも、もう、数年も前の話。いやはや時の流れを感じる出来事だなぁ…と思った。
しかし、Point 65 Packs AB社において、ボブルビーブランドは継続され、そのラインナップには、ANIARAも残っていた。
ただ…。
「BOBLBEE NANO Black」という名前に変わっていたのが、ちょっと残念。
商品の素晴らしさは言うまでもないから、ネーミングはどうでもいいことなのだけれど、やっぱり、僕にとって、このケースは「ANIARA」でいて欲しかったなぁ…。