週末のTOHOシネマズ新宿は、朝一番から賑わっていた。
今回僕が、ここに来た理由は、4回目の「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞のため…。
ではなく、その隣に並んでいた「アリー/スター誕生」を見るためだった。
今年は、音楽映画の当たり年。
レディ・ガガ主演の「アリー/スター誕生」は、その流れを締めくくる注目の大作だ。
来年のオスカーでもノミネート確実、という噂があがっているようで、洋画ファンとしては、見逃せない。
この映画を見に来た理由は他にもある。
「ボヘミアン・ラプソディ」のライブエイドシーンで流れる「Radio Ga Ga」は、僕のお気に入りの一曲となった。
となれば、当然、「Lady Gaga」*1の映画を見逃すわけにいかないw
折角劇場まで来たのだから、「ボヘミアン・ラプソディ」とのハシゴもしたかったのだけれど、あいにく、1本しか見る時間が取れなかったので、今回は断念。
上映スクリーンは、TOHOシネマズ新宿最大(=都内でも最大級)の9番。
しかも、この映画は、抜群の音響を誇るDOLBY ATMOSでの上映だった。
僕は、「グレイテスト・ショーマン」も、「ボヘミアン・ラプソディ」も、このスクリーンで見て、感動している。
だから、今回も、きっとその音楽を十分に堪能できる筈、と思った。
ただ、鑑賞前は、少しだけ不安もあった。
今回、主演のアリー役を演じるレディ・ガガは、女優ではなく、歌手。
歌唱力に定評のあるシンガーだから、もちろん、歌の部分については申し分ないと思うのだけれど、演技はどうなんだ…?ということだった。
しかも、今回が、映画初主演だと言うではないか。ちゃんと、役になりきって演技ができるのかなぁ…と、思っていた。
オスカーの主演女優賞ノミネートも予想されているほどだから、そんな心配は無用とも思ったのだけれど、やっぱりちょっと不安だった。
しかし、その不安は、映画が始まるとすぐに払拭された。
彼女の演技は実に自然で、「アリー」を見事に演じきっていたと思うからだ。
正直に言うと、僕は、レディ・ガガについて、これまで、奇抜なイメージしか持っていなかったし、その歌も殆ど知らなかった。
だから、逆にちょっと驚いたし、とても新鮮な気持ちで見ることができた。
そして。
もっと驚いたのが、もうひとりの主演であり、この作品の監督も務めたブラッドリー・クーパー。
3年連続でオスカー主演男優賞にもノミネートされたことのある名優だ。
映画の冒頭は、このブラッドリー・クーパーが、世界的ミュージシャンを演じて歌うところから始まるのだけれど…。
いやはや、上手いじゃないか!
魂に響く歌声で、歌手として見ても、全く違和感がない。僕は、すぐに痺れてしまった。
映画の内容は、実にシンプル。
「大スターから堕ちていく」ジャクソンと、「大スターになっていく」アリーを巡るラブ・ストーリー。
これまで何度も映画化されている作品のリメイク版ということもあり、そのテーマはちょっと古くさく、新鮮味は薄い。
主演二人の演技に不満はないのだけれど、正直、途中で冗長に感じる部分もあった。
ただ、そういったマイナス面を補うのが、歌の力。
なにしろ、それらは全て、この映画のために書き下ろされたオリジナル曲なのだ。
物語のテーマに沿って作られた曲の数々を、レディ・ガガとブラッドリー・クーパーが、見事に歌い上げていく。
とりわけ、主演の二人が歌う「シャロウ~『アリー/ スター誕生』愛のうた」は秀抜で、これはオスカーの 主題歌賞(歌曲賞)受賞は固いんじゃないかなぁと思った。
劇場内では、サウンドトラック盤や、映画のポスターに加えて…。
レディ・ガガ関連グッズも多数販売されていた。
映画のイメージとはちょっと違う、昔のレディ・ガガ!という感じのものだったけれど。
僕は、オーソドックスに(?)パンフレットを購入。
主演二人のインタビューや、撮影の裏話に加えて、写真も満載。
このシーンや、その歌詞を眺めていると、もう1度また、見たくなってきた。
ただ、何度見ても飽きない「ボヘミアン・ラプソディ」と違って、この映画は、途中でちょっと疲れそうな気がする。
とりあえずは、サントラ盤(Amazon music unlimitedなら、無料ストリーミング可能!)を聞きまくって我慢することにしよう(^^;
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*1:レディ・ガガの芸名は、クイーンの名曲「Radio Ga Ga」をもじったもの。