今は昔。とても寒かった去年の暮れ。
僕は、福岡へ小旅行をして、夜明け前の大濠公園を走った。
午前7時。
13kmのランを終え、僕は寒さに震えながら、とある店に辿り着いた。
福岡一の繁華街、天神地区の裏手にある店「元祖トマトラーメンと辛めんの店 三味(333)」だ。
福岡地区で多店舗展開をしている店のようだが、この天神大名店が本店となっており、24時間営業を行っている。
一番の売りは、その店名にもなっている「元祖トマトラーメン」
僕は普段あまりラーメンを食べないのだけれど、この日は身体が冷え切っていたこともあり、トマトラーメンが恋しくなった。
税込定価は680円で、この時世としては妥当かなぁ…なのだけれど、実際は超激安で食べることができた。
食べログアプリで、お得なクーポンが配布されていたからだ。
このトマトラーメンに、通常300円する〆のリゾットがついて、なんと、ワンコインの500円！で食べられるというのだ。
深夜、早朝の割増料金などもなく、24時間この価格で食べられるというのが凄すぎる。
この日に僕が使ったチケットの有効期限は、2024/12/31となっていたが、食べログのクチコミによると、毎月新しいチケットが配布されるようだ。
今これを書いている2025年6月現在も、しっかり存在していた。
何でもかんでも値上がりが激しいこの時代に、未だワンコイン価格を維持している。
素晴らしいではないか。
店の入口にあった券売機には、多種多彩なメニューが並んでいた。
僕は、このクーポンを利用できる「ショップカード」と、数種類あった餃子の中から「チーズ餃子」（330円）を注文。
アルコール類もあったが、ビールを飲むと身体が冷えそうなので、いつもの餃ビーは自粛することに決めた。
入店。
僕は、片隅に座って店員に食券を渡した後、店内をつらつらと眺めた。
真冬の早朝にもかかわらず、店は多くの若者たちで賑わっていた。
沢山のサイン色紙も掲示されており、地元の人気店であることが窺える。
テーブルの上には、メニューも用意されていた。
元祖トマトラーメンは、「香味野菜と国産トマトを使用した栄養たっぷりの健美ラーメン」と紹介されていて、さまざまなトッピングも可能。やっぱり魅力的だ。
この店では、酒類も多数提供されているため、居酒屋として利用する客向けに、サイドメニューも多数揃っていた。
これらのメニューは、食券を買わなくても、追加オーダー可能。
メニューの右下には、「美味しい餃子」として、4種類の餃子が紹介されていた。
僕は、このうち「チーズ餃子」を注文したが、食後に余力があったら、他の餃子も頼んでみようと思った。
そんな思索に耽りながら、待つこと10分程度。
元祖トマトラーメンが出てきた！
一見、麺が少ないかな？とも思ったのだけれど、そんなことはなかった。
僕のブログでは非常に珍しい「麺リフト」をしてみると、汁の下にたっぷりの麺が隠れていたからだ。
肉や野菜も十分。
トマトの味わいも十分に感じられ、流石は店の看板料理だけのことはあると思った。
「栄養たっぷりの健美ラーメン」という紹介文はダテじゃない。
これで500円なら安いし、しかも、ラーメンを食べた後は、〆のリゾットまでつくのだ。
チーズ餃子も登場！
餃子の上には、粉チーズがたっぷりかかっていた。
具は、ほぼ肉だけ。
全て鶏肉だと思われるせいか、ジューシーさは全くなく、実にあっさりしていた。
率直な感想を言えば、業務用の「冷凍鶏餃子を焼いて粉チーズをまぶしただけ」という感じ。
正直、餃子だけで考えると、そんなに魅力はないなぁ…と、この時点では思った。
でもまぁ、ラーメンは安くて美味しいのだから、不満は言うまい。
僕は、気分を切り替えて「トマトラーメンの第二章」に備えることにした。
そう。
〆のリゾットを注文したのだ。
注文方法は、店員さんを呼んで、残したスープの丼を渡すだけ。
それから数分。
リゾットが来たーっ！
濃厚なトマトラーメンのスープが、リゾットのベースとして、見事に昇華されている。ご飯との相性も抜群。美味しいじゃないか。
しかも、このメニューのおかげで、想定外のプラス効果が発生。
ふと思いついて、リゾットの海に餃子を沈めて食べてみたところ…。
チーズ餃子の印象が、大きく変わったからだ。
ビジュアルはイマイチだけれど、その風味は数段上がった。
鶏肉の具も、チーズも、トマトのリゾットにぴったり合って好相性。
これは良い組み合わせだったなぁ。
トマトラーメン、〆のリゾット、そしてチーズ餃子。
ゆったりした空間で、十二分にお腹が満たされて、価格が880円なのだから、これは超絶コスパと言っていい。
前述のクーポンでは、「トマトラーメン」の他に、「辛麺」や「豆乳ラーメン」も選択できるようだ。
今度福岡に行って、夜明けランをした後は、他のラーメンと「やさい餃子」の組み合わせを試してみようと思う。
