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【個人的感想】ツッコミどころと違和感だらけの「28年後…」が、あまりに残念すぎた件(ネタばれあり)

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6月20日。

僕は、この日から公開開始となる映画を2本見た。

そのうち、午後にIMAXで見た「罪人たち」が最高だった件については、昨日のエントリーで詳しく書かせていただいた。

僕の期待を遙かに超える素晴らしさで、これを公開初日に見られただけでも、有休をとった価値があると思った。

ただ僕は、それに先駆けて、朝一番にもう1本映画を見ていた。

そう。

「28年後…」だ。

「28日後…」「28週後…」に続く作品で、なんと18年ぶりの新作。

僕は、その公開に備えて、前2作の復習までしていたほど、期待していた。

しかし、そんな復習は全く不要だった。

レイジウィルス(人間をゾンビ化させる凶悪ウィルス)が、英国を壊滅させたということだけ知っていれば、前2作で起きたことなんて、全くどうでも良くなっていたからである。

以下は、ネタばれだらけで勝手な個人的感想(主に不満)を書き連ねる予定なので、これから見に行かれる予定の方はスルー推奨だ。

何より納得がいかなかったのが、前作「28週後…」の衝撃的なラストを、冒頭であっけなく反故にしている件。

前作のエンディングでは、英国のみで発生していたレイジウィルスの保菌者が、海を渡ってフランスに上陸。

パリで感染者が大量発生し…という情景で終わっていた。

そしてその「28年後…」となれば、当然、全世界にウィルスが広まった展開を想定するではないか。

しかし、フランスではあっけなく封じ込めに成功したとのことw

結局また、英国だけの話なのか…と、なんだか僕は一気に拍子抜けしてしまった。

「28週後…」の冒頭では、米軍が英国を助け(ジェレミー・レナーがカッコ良かったなぁ)、いったんは復興に向かったのだけれど、今回は完全に全世界から隔離。

英国本土は、感染者たちだけが住む世界となり、かつての大都会も荒れ果てているという設定だ。

その上で、生き残った英国民たちはどうなったかというと…

感染を逃れたわずかな<人間たち>は、ウイルスが蔓延した本土から離れ、孤島に身を潜めている。

対岸の本土にいる感染者から身を守るため、島の人々は見張り台を建て、武器を備え、コミュニティの中の厳しいルールに従って“安全に”生活している。

そこに暮らす家族が、ある任務を実行するために島を出て本土に向かおうとしている。父親のジェイミー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と息子のスパイク(アルフィー・ウィリアムズ)だ。

「その子にはまだ早い」と言う人々の忠告に対し、ジェイミーは「大丈夫だ」と島民を説得し、2人は頑丈な門の外に出る。本土と島をつなぐのは一本の土手道だけ。そして、島を離れて本土に行けば、誰も救助には来ない——。
美しく、緑豊かな大自然が広がる本土だが、感染者はどこに潜んでいるか分からない。弓矢を構えて森を抜ける2人の前に、変わり果てた姿の<感染者たち>が現れる。

映画『28年後...』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

<感染者たち>は、3種類存在していて、以前からいる「俊足」が、鈍重な「スローロー」と、俊敏な上に知性も持つ「アルファ」に変異したとのこと。

いやはや、この「アルファ」が恐ろしすぎた。

生命力が極めて高いので、頭や心臓の急所を正確に射貫かないと死なないのだ。

そんな相手に弓矢で戦うというのが無謀だし、弓矢の数は、背負っている籠にあるものだけなので、どう考えても足りない。

案の定、最初に海を渡った父子も、弓矢が尽きて万事休す…と思いきや、なんとか生き延びて島に帰還。

本土に渡った理由は、息子を一人前にするための儀式らしいのだけれど、死のリスクの方が圧倒的に高い気がして、どうにものめり込めなかった。

そもそも、この孤島の存在が謎。

英国人たちは、本土での阿鼻叫喚を逃れ、いったいどうやってこの孤島に逃げ込み、しかも身を潜めることができたのか。

説明は一切なし。

この孤島では、通信こそできないものの、電気やガスは普通に使えるようで、いったいどうやってそのインフラを整備したのか?と思わずにいられない。

しかも、そんな安全な地から、わざわざまた本土に渡る理由も不明で、僕は大いに違和感を覚えた。

公式サイトの説明によれば「ただし島であるがゆえに食料や燃料といった必需品の確保は困難であり、薬品や機器などは本土から調達しなければならない。」と書かれているが、だったら映画内で、それをちゃんと説明して欲しいよなぁ…と思った。

少なくとも、弓矢もまともに打てない少年とのペアで、「アルファ」がいる本土に渡るのは、どう考えても無謀すぎるとしか思えない。

いや。

ここまでならばまだいい。

このぐらいのご都合主義的展開は、どんな映画にもある。

納得がいかないのは、この息子が、病気の母親を助けたいという理由で、母親を連れて2人でこの島を抜け出し、再度本土に渡ったことだ。

勇敢な父と一緒でさえ、何とか九死に一生を得たレベルの危険地帯へ、病気の母親と一緒に向かうか?

しかも、孤島内の納屋を燃やして監視の人たちを追いやり、無理矢理脱出するのは身勝手すぎる。

そもそも、あんな状態の母親を連れて、そんなに歩き続けられるものなのか?

当の母親は、本土に着いた途端に、「危険」とか言いだしているし。

本土が危険なことは、島を脱出している時にわかるだろ!と、思わずツッコミたくなった。

もちろん、そんな母親と一緒では、「アルファ」と戦えるはずがなく、今回もまた追い詰められることになるのだけれど…。

今度はそこに、都合良く銃を持った若い兵士が登場w

その兵士は英国人ではなく、他国軍の巡視船に乗っていたとのこと。

しかしその船が英国本土に漂着してしまった際の生き残りだったようだ。

ただ、兵士がいれば心強いので、しばらくは3人旅になるかと思いきや、母親が勝手な行動に出る。

廃バスの中に入って、懐妊間近のゾンビ妊婦を発見。

そのお産を助けるという暴挙に出たのだ。

母親は、ゾンビの血を大量に浴びていたのに、なぜか感染せず。

しかも、生まれた赤ん坊は「感染者ではない」と断言。なぜ断言できるんだ?

その直後、兵士があっけなく「アルファ」に殺されてしまい、今度は、病気の母親、少年、赤ん坊で逃げる展開に。

いやいや、どう考えても無理だって!

今度こそダメだろうと思った瞬間、少年の探し続けていた医者が登場。

吹き矢1本で、簡単に「アルファ」を退治してしまった。

いくら薬物を塗っているとはいえ、あまりにスーパーマンすぎだ。

…で、ここから物語はヒューマンドラマ的色彩が強くなってくる。

この医者は、母親の身体を見て、「断言はできないが、おそらく癌」と言い、あっけなく母親を殺してしまう。

たとえ癌が事実だったとしても、そんなあっけなく死なせていいのか?

病気設定とはいえ、孤島から本土まで苦しまずに渡れたのに?息子が寝ている間に「スローロー」を撃退できるほど元気があったのに?

そんな医者の行為を、息子が簡単に受け入れていることにも驚いた。

母親が死を強く望んだということなのかも知れないが、だったらちゃんとそのいきさつを、映画内でちゃんと説明して欲しい。

メメントモリの言葉だけで済ますなよ!と思った。

ここでもまた結局「アルファ」に襲われるが、間一髪で助かった少年は、いったん孤島に帰る…と思いきや、赤ん坊だけを孤島の入口に残して、また本土へと戻った。

孤島に帰りたくないという思いは理解できたけれど、あんな本土で生きのびていくのは、どう考えても無理ゲーだ。

ただまぁ、この映画のコンセプトが、ゾンビ映画のフリをしたヒューマンドラマで、少年の成長譚なのだということならば、運良く生き延びていくんだろう。

そんなことを思いながら見ていたら、少年は「アルファ」1人を見事に仕留めた。

やっぱりそういうことかと納得していたら、今度は大量の「アルファ」が出現。

どう考えても1人では太刀打ちできないため、どうなるんだろうと思ったら、陽気な音楽とともに、パンクなジャージ集団が登場。

あっけなく「アルファ」たちを退治してしまったのだ。

いったい何なんだ、この集団は???

と思いながら見ていると、そのリーダーは、映画の冒頭で出てきた子どもだったことが判明。

冒頭とラストがこんな感じで唐突に繋がり、その時の子どもが、なぜ強烈なジャージ集団のリーダーになっているのかが、まったくわからなかった。

しかも今回の映画は、これで終わってしまうので、もう??????の連続だ。

その謎は、どうやら既に撮影済の続編で明らかになるようなのだけれど、僕は、全く興味をそそられなかった。

続編では、なんと「28年後…」のジム(キリアン・マーフィー)が出てくるということだし、島に残された赤ん坊(保菌者のような気がする)のその後も気になる。

でも、やっぱり僕は、今回の作品があまりにも酷かったことで、もう、このシリーズへの興味が完全に失せてしまった。見送り。

【蛇足】

個人的には、超駄作としか思えないのだけれど、各種レビューサイトを見てみると、賛否が結構分かれていて、高く評価している人も多い。

僕が呆気にとられたヒューマンドラマの部分で感動したなんていう人も、結構多いので、「人を選ぶ」映画なのだろう。

いちいちツッコんでしまう僕は、野暮で感受性が鈍いということなのかもしれない。


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