【前回までのあらすじ】
3月29日の朝。
僕は、数十年ぶりに訪れた懐かしの上海で、早朝の外灘ランを堪能した。
滞在翌日も、もちろん走るつもりでホテルを出たのだけれど、何やら警官がやたら多くて、各所で交通規制が敷かれており、なかなか外灘に辿り着けなかった。
何とか外灘のあたりまで着いたものの、手前の道路も封鎖されていて、ボランティアらしき女性たちの集団がたむろしていた。
ここでようやく僕は、その日の規制がマラソン大会実施に伴うものであることを理解した。
外灘周辺は、そのスタート地点にあたっており、選手はもうすっかり出てしまった後。僕は、折角辿り着いたのに、外灘にも入れず、選手たちも見ることができず、ちょっと落胆しながら帰路につくことにした。
再度走り出す気力も湧かずに、ふらふらとホテルに向かって歩いていると、遠くの方から歓声が聞こえた。
それでふと目を向けたところ、道路を沢山のランナーが駆け抜けているではないか。
僕はちょっと驚いたが、コースマップを眺めてみて納得。
選手たちは、いったん離れたところまで走り、それでこの辺りにまた戻ってくるようなコース設定になっていたのだ。
しかし、早く行かないと、またみんな通り過ぎてしまうかもしれない。
僕は、このチャンスを逃してはなるまいと、思わず走り出していた。

発見!
いやぁ、もう、みんな楽しそうでたまらない。
思わず動画も撮ってしまった。
ここ上海でもマラソンは大人気で、秋に開催される上海国際マラソンは、東京マラソン並(10倍以上)の抽選倍率になっているとのこと。
報道記事によると、このレースもかなりの倍率だったようだ。
外灘スタートで、上海の街を駆け抜けるハーフマラソン。そりゃぁ、楽しいに決まっているよなぁ。
僕がこの場所でレースを見たのは、かなり後半(ペースメーカー2時間30分)の組だったようで、着いて5分ですぐに選手たちはいなくなってしまった。
まさに間一髪。間に合って良かった。
レースを眺めたあと、僕は再び、外灘方面に向かうことにした。
そろそろ規制も解除になって、また、外灘前の道路を渡れるんじゃないか?と思ったからだ。
果たしてその予想は当たり、外灘前の道路にあったバリケードは排除されていた。

しかしまだ交通規制は解除になっていなかったため、僕は、道路のど真ん中でこうやって写真を撮ることができた。

スタート地点では、撤去作業が着々と進められていた。
つい少し前には、ここから選手たちが走り出していたことを思い、まるで僕もレースに参加できたような気分にもなれた。最高だ。
なぜかまだ外灘エリアには入ることができなかったのだけれど、その憂さを晴らすべく、僕はこの道を走って、レース気分を味わうことにした。
スタート地点をくぐり抜け、少し走ってみると、やっぱりとても気持ちが良くて、あぁ、やっぱりレースは良いなぁと実感。
これはもう、上海国際マラソンに出るしかない!と思ってしまった。
2027年からWMMに加わることが決まっているため、もともと大激戦の倍率が、さらに沸騰することは必至。
ただ僕はもう、WMMにはこだわっていないため、もしも出場権が得られるなら、今年でも来年でも出場するつもりだ。


