毎週日曜連載企画。
イミフとの噂が名高い、餃子ランナーの空想物語だ。
5回目となる今回は、先週の次号予告から大きく内容が変更となる。
現実世界の餃子ランナーである「僕」が、突如激しい腰痛に見舞われたため、空想世界で楽しく遊べる気分ではなくなったからである。
昨日、ChatGPTと綿密な話し合いを行った結果、現実世界とリンクするようなストーリーに変更することとした。
微調整に苦労して、全部仕上げるのに、なんだかんだで4時間近くかかってしまった。
AI任せで楽をしているわけじゃないってことを力説したいw
ということで…。
苦心の末に完成した力作をお届けしよう。
《前回までのあらすじ summary by ChatGPT》
僕は、餃子とランニングをこよなく愛する「餃子ランナー」だ。
走る理由はただひとつ――餃子を美味しく食べるため。
その欲望に導かれるように、気づけば僕はガジェットに囲まれた日々を送っていた。
最初はスマートウォッチに「休め」と言われて苛立ちを覚えたが、やがてそれも走るモチベーションの一部になった。
さらにWi-Fi接続の餃子メーカーは、僕のランニングと連動して熱々の餃子を焼き上げるようになり、AIアプリ《GYORUN AI》は距離やメニューだけでなく夕食の餃子の種類まで決めてしまう。
僕の生活は、走ることと餃子を食べること、そしてガジェットによる管理が、見事にひとつに溶け合っていった。
極めつけは、カロリー逆算シューズ《CAL-STEP》だ。
走った分を“餃子残高”として数値化し、足元に「餃子○個」と表示する。数字が増えるたびに心が踊り、予定より距離を延ばしてしまう。
だが同時に、歩くだけで残高が減っていく理不尽さも知った。
餃子残高は、僕にとってご褒美であり、呪縛でもある。
そしていよいよ、第5回。
ちなみに今回から、全体のタイトルも決定した。以後お見知りおきを。
餃子ランナーのAI空想物語・第5話
『餃子残高争奪戦』2週前の激痛~リハビリガジェットに託す回復の夢
8月31日、札幌・大通公園。
全国から二万人のランナーが集い、一斉にスタートを切る。
――その光景を思い浮かべるだけで胸が高鳴った。
この大会。
そう。『餃子残高争奪戦』だ。
これは、走った距離やタイムに応じて「餃子残高」が加算され、その数を競い合うという、前代未聞のイベントである。
走ることがそのまま餃子を得る権利に変わる、僕にとっては夢のような大会だった。
しかし皮肉にも、その直前に腰痛が僕を襲った。
鈍い痛みが背中から腰に広がり、走るどころか日常の動作さえ重荷になる。
最初は「少し休めば治る」と楽観していたが、数日経っても回復せず、焦燥だけが募っていった。
走れない。
スタートラインに立てないかもしれない――その不安が胸を締めつけた。
仲間が笑顔で練習する姿やSNSの記録さえ、今の僕には刃のように突き刺さった。
そんな僕を支えてくれたのは…やはりガジェットたちだった。
腰に巻いた《AI姿勢解析ベルト》はわずかな傾きを検知し、スマホに「餃子-1個」の警告を表示する。
逆に、正しい姿勢を保てば「餃子+1個」。
AIが餃子を人参代わりに掲げ、僕を前に進ませるようだった。
最初は屈辱すら覚えたが、数字が増えていくと奇妙な達成感が芽生えた。
僕はまだ餃子に向かって進めるのだ、と。
《スマート温熱パッド》は蒸し餃子の蒸気を思わせる温度で腰を包み込み、固まった筋肉をほぐしてくれる。
その温もりに安心しながら「大丈夫だ」と自分に言い聞かせる日々。
《EMSマッサージャー》はさらに強烈で、電気刺激が深層の筋肉を震わせるたび、固まった腰が餃子の皮のように柔らかく解けていく。
顔をしかめながらも「これは回復の痛みだ」と思えば、いつしか表情は笑みに変わっていた。
《VRランニングシミュレーター》を装着すると、目の前には大通公園から始まるコースが広がった。
青空、観客の歓声、遠くに見えるゴールアーチ。
本当に走っているような錯覚に胸が熱くなる。
シミュレーターの画面隅に浮かぶ「餃子残高 15個」。
幻でも構わない。
「僕はまだ餃子を追いかけられる」――そう実感することが、どれほどの力になったことだろう。
激しい腰の痛みは、未だ治まってくれない。
毎朝、目覚めるたびに、波のような不安が押し寄せる。
「もし間に合わなかったら?」
「みんなの前で立てなかったら?」
弱音に覆われた心をよそに、AIアプリの《GYORUN AI》は、冷たく「本日の夕食:水餃子3個」と通知してくる。
以前なら大皿いっぱい食べていたのに…。
僕は、その少なさに逆に奮い立たされた。
「もっと食べたいなら、もっと動け」。
AIの指示は残酷だが、正しい。
ある夜、僕は我慢できず餃子を十個平らげた。
すると翌朝、アプリは容赦なくリハビリ負荷を二倍に設定。
文字を睨みながらも、どこか納得している自分がいた。
結局、僕を走らせるのは餃子への欲望なのだ。
かつては「走るのは餃子を美味しく食べるため」と笑っていた。
それが今では「餃子を食べるために走らねばならない」に変わった。
矛盾を抱えながらも、僕は前に進む。
大通公園のスタートラインに立ち、シューズの側面に「餃子15個」と光らせる――その瞬間を夢見て。
僕は、今日もベルトを締め、EMSを装着し、VRの中で妄想する。
痛みは消えない。
けれど、不思議と怖くはなかった。
餃子とガジェットたちが、僕を支えてくれている。
そう思える限り、僕はまだ走れる筈だ、きっと。
空想世界の僕は、激痛に耐え、未だ希望を捨てていない。
餃子パワーと心強いガジェット群に支えられているおかげだろう。
しかし、現実世界にはそんなリハビリガジェットは存在しないから、僕は大いに苦しんでいる。
いやはやどうにも悩ましい。

