今年で第37回目を迎えた、東京国際映画祭が閉幕した。
110の国と地域から、2023作品の応募があったコンペティション作品で、その頂点に輝いたのは…。
『敵』だった。
いやぁ、もう、こんなに嬉しいことはない。
筒井康隆先生の大傑作を、吉田八大監督が見事に映画化し、長塚京三さんが完璧に演じきった作品だったからだ。
僕は、この映画を先週の土曜日に鑑賞して、あまりの凄さ、面白さに感服。
とにかく最高の映画だったから、それがこうやって正当に評価されるのは、本当に嬉しい。
この東京映画祭において、日本作品が、最高賞にあたる「東京グランプリ/東京都知事賞」を獲得するのは、19年ぶりの快挙。
さらに、最優秀監督賞(吉田八大)と主演男優賞(長塚京三)も含め、堂々三冠の快挙。
長塚京三さんは、東京国際映画祭主演男優賞の最高齢(79歳)ということで、これもまた快挙だ。
まさに、快挙尽くしの受賞となっており、この作品が、いかに優れたものであったかというのがわかるだろう。
その凄さを噛みしめるべく、すぐにでもまた見に行きたいところなのだけれど…。
ロードショー開始は、来年の1月17日からなので、まだ2ヶ月以上ある。
それまでは、筒井康隆先生の原作を、何度も何度も読み返して臨みたい。