村上春樹先生が、自らディレクターとなって選曲し、そして語る番組、「村上RADIO」。
ハルキスト(村上主義者)*1ならば、知らない人はいないだろう。
そんな「村上RADIO」から、ビッグサプライズが届いた。
なんと、今年の12/31から1/1にかけて、年越しで、初の生放送が行われるというのだ。
それだけでも凄いというのに、豪華ゲストまで登場。
ノーベル医学賞を受賞した山中伸弥教授と、霊長類学者の山極壽一教授だ。
山中教授は、58歳でありながら、現役バリバリのサブ3.5ランナーであり、こんな本も書いている。
僕より年上で、僕より超多忙な山中教授が、《走り続ける力》とは、いったい何なのか。
この本には、ランニングの、そして人生のエッセンスが詰まっている。
そして、村上春樹先生は、ファンなら誰でも知っている、生粋のランナー。
この本は、僕にとって永遠のバイブルであり、これまで何十度も読み返している。
5年前、はてなダイアリー(はてなブログ)の《お題》として提示された「人生に影響を与えた1冊」で、僕は、この本について言及した。
このエントリーは、「週刊はてなブログ」でピックアップしてもらったことも、僕にとっては忘れられない思い出になっている。
だから、この2人の競演は、僕にとって、《夢のランナー対談》と言っていい。
今年、2020年は、悲しいかな、コロナ禍に見舞われ、ランナーにとっても厳しい年になった。
そんな年に、両先生が、どのようにして、ランニングに取り組んできたのか。
きっと興味深い話が聞ける筈だ。
そんな年末年始特番に先駆けて、今週末にも、「村上RADIO」は放送される。
こちらは、隔月で放送されている定期番組で、今回が第19回目になる。
今回の特集は《マイ・フェイバリットソングス&リスナーメッセージに答えます》ということで、多数のメールに、村上春樹先生が答えていくという内容。
いわば、村上RADIO版の「村上さんのところ」といったものになり、これもまた、聞き逃せない。
ちなみに…。
「村上さんのところ」は、Kindle版が超絶的にお得。
文庫版の8倍のボリュームがあるのに、文庫版よりも安い!というのが魅力で、読んでも読んでも読み終わらない、夢のような本だ。
「既に文庫で読んでいるし…」という人でも、絶対に買って損はない。
年末年始の読書にはぴったりだと思うので、あらためてオススメしたい。
*1:世間一般的に、村上春樹先生の熱狂的なファンは、「ハルキスト」と呼ばれているが、春樹先生本人はこのネーミングをあまり気に入っておらず、「村上主義者と呼んで欲しい」と書いている。