先週の土曜日は、未明から走り始めた。
この週末は、別件で色々と立て込んでいたが、朝までに走り終えてしまえば問題ない。
ということで、僕は、まだ暗いうちから走り出したのだ。
始発待ちでさまよう若者の群れや、千鳥足で歩くおじさんなどを避けながら、淡々と走り続け、まずは、第一目標の靖国通りに到達。
そこからは、東京マラソンのコースをなぞるように走る。
曙橋あたりの情景。
あぁ、数週間前には、ここを、大歓声の中走り続けていたんだよなぁ…。という記憶が甦る。
東京マラソンコースは、スタートしてしばらくの間、下り基調が続くため、この先も、気持ちの良い下り坂が待っていた。
ただ、東京マラソンの時と違うのは、道路工事だらけだったこと。
きっと、年度末に伴う大人の事情(?)で、工事が多いのだろうなぁと、僕は邪推しながら走った。
外堀通り沿いなどは、歩道さえも封鎖されていたので、かなり走りにくかったが、向かい側の歩道に渡るなどして走り続けて…。
飯田橋のガード下に到達した。
東京マラソンの日は、このガードをくぐった目白通り沿いも、道の両側には、人並みが連なっていた。
僕は、ラン仲間から声をかけてもらい、大いに元気が出たことを思い出す。
西神田ランプを過ぎた後、「新」東京マラソンコースは、再び靖国通りへ戻る。
しかし僕は、ここから進路を変更。一昨年までの「旧」東京マラソンコースをなぞって…。
竹橋に到達。
「旧」東京マラソンでは、ここから日比谷方面(時計回り)で走ったのだけれど、この日は、皇居ランのルール通り、時計と逆回りで周回することにした。
まだ誰もいない坂道を、淡々と上っていく。
半蔵門に到達。
皇居外周コースの中で、僕が最も好きな場所だ。
ここから見下ろす情景は、実に素晴らしいし、しばらくは下り坂が続くので、走っていても本当に気持ちがいい。
しかもこの日は、誰一人走っていなかったため、「皇居独り占め」気分で、下り坂を疾走でき、最高だった。
先週は暖かい日が続いていたが、この土曜日の未明は、とても寒く、時折身体が凍えた。
しかし、そんなつらさを忘れてしまうほど、誰もいない皇居ランは快適。
真っ暗な桜田門を抜けて、二重橋コースへ。
いつもは、ランナーでごった返しているこの場所も、誰ひとりいないストレートコース。
スピード練習だってやりたい放題*1だ。
しばらく走って、再び竹橋を上る。
半蔵門。
まだ夜明け前の時刻だったけれど、1周目の時とは、空の情景が異なっていた。漆黒から濃紺へ。ここからだんだん白んでくる。
おそらく、あと1周回れば、日の出の情景が堪能できる筈だった。
いつもならば、その情景も撮影するのだけれど、この日、僕は、もうひとつ別の計画を立てていたので、皇居外周コースを離脱。
僕が目指したのは、ここから数キロを経た地点だった。
*1:(僕はスピードがまだ出せないので、例によってのんびり走っていたけれど…。)