先週末は、足柄峠に出かけた。
僕にとっては、今年2回目の山北峠走になるが、前回の峠走はひとりのラン。しかし、先週は、昨年暮の峠走に同行してくれた友人とともに上ることになっていた。
ひとりで走る峠も、ストイックに走れて悪くないが、気の合うラン仲間と走れば、もっと楽しい。
そして、いつも上りの途中で心が折れてしまう僕にとって、同行してくれる友人は、大きな心の支えになる。
だから、今回こそは頑張って、歩かずに登り切りたい!
それが、僕の大きな目標だった。
いつもの通り、足柄峠の麓、山北町健康福祉センターからスタート。
天気は上々。
気温も6℃だったので、絶好のランニング日和だった。
この写真を撮った地点は、山頂まで、残り3km程度。あと、たった3km。皇居1周にも満たない距離だ。
ここまで僕は、9km走ってきているし、上り続けてもいる。
ならば、あと3kmぐらいたいしたことないだろうと思われるかもしれない。しかし、この3kmが苦しい。本当に苦しい。
それまでは、最大10%程度だった斜度が、12%、14%、15%と上がっていくからだ。
前述の写真がちょっとブレ気味なのは、スピードを落とさず、走りながら撮ったため。
そう、先週の僕は、歩かず止まらず、ここまでは走り続けていた。
今回こそ、歩かずに登り切りたい!と思っていたので、その気持ちが緩まぬよう、写真を撮るときもスピードを落とさなかったのだ。
同行してくれた友人のおかげもあり、ここまではなんとか、心折れずに走って上れた。今回こそはいけるかも!…と思った。
しかし…ダメだった。
頂上まで、ラスト2kmの地点で、耐えきれず歩いてしまったのである。
(足柄峠走の上りは)つらいので歩きたくなりますが、ここが踏ん張りどころ。
多少歩いても推進力と心肺機能は鍛えられますが、「歩いてしまった」という罪悪感が残るので、ペースをうんと落としていいので走り通すように努力します。
非常識マラソンメソッド (岩本能史)
敬服する岩本先生の教えを、今回も守れなかった…。
本当に痛恨で、無念だ。
山頂に到着。
そんな僕の心のもやもやを象徴するかのように、空は曇っていて、富士山は見えなかった。
全体のタイムとしては悪くなかった。
峠走往復2時間20分程度というのは、岩本先生の教え通りだし、今回は、下りで3.56/kmまで上げることもできた。
ただ、やっぱり、上り最後の2km区間となる、11km~12kmの地点が、僕にとっては大きな課題*1。
去年まではキロ8分以上もかかってベタ歩きしたこともあったので、それに比べればマシとはいえ、やっぱり、罪悪感は残る。
僕はもう、足かけ7年、延べ20回以上も峠走を行っているのに、未だに、一度も歩かず登り切ったことがない。
今回同行してくれたラン仲間は、峠走2回目なのに(!)歩かず登り切っている。流石というしかないのだけれど、だからなおさら僕のヘタレぶりが際立ってしまう。
しかし…。と、僕は思った。
今年こそ。なんとか今年こそ、歩かず峠を登り切るぞ、と。
最近、僕が、フルマラソン後半でラップを落としてしまうのは、メンタル面の弱さが大きいと思っている。
だから。そんなメンタルを鍛えるためにも、峠ひとつくらい、歩かず登り切らなければ!
今年の、僕の、大きな、大きな誓いだ。
*1:13km~14km区間は、上りきったあと、写真撮影やトイレなどで歩いてしまっているため、レスト区間という範疇。