子供の頃。
月はいつでも夜に上って、朝に沈むと思っていた。
今から思えば恥ずかしい限り。
日の出と日の入りの時刻が、季節によって変わるように、もちろん、月の出と月の入り時刻も、変わっていくのだ。
しかもそれは、日の出よりも変化が激しい。
月の変化は、時刻だけじゃない。見え方でも感じられる。
月は、その姿が全く見えない新月から始まり、三日月、上弦の月を経て、満月に。
その後、下弦の月、有明月を経て、再び新月に戻るまで、毎日、刻々と形を変えて楽しませてくれる。
月とこよみの本
29日と12時間44分でひとめぐり。
こういった本をパラパラ眺めていると、本当に月は素敵だなぁと思う。
夜明けの時間帯に見られる月は、満月から下弦の月を経て、新月に向かうまでの時期。
冬は、とても寒くて、夜明け前の暗い時期から走るのは躊躇してしまう。週末ロングランは、指先のかじかみがつらいので尚更。
しかし、それでも、先週末は走ることに決めた。
土曜日、東京の「月の出」は、前日の18時54分、「月の入り」は7時51分。
しかも、空は晴れており、存分に、夜明け前からの月が楽しめる日だったからだ。
ということで、僕は、真っ暗な道を走って、河川敷に向かった。
走り始めたは、午前4時ぐらいだったのだけど、まだ月は高い位置にあった。
満月から2日目。ちょっとだけ欠けた月。本当に素敵だ。
河川敷に到着して、しばらく走ると、空が赤くなってきた。
夜明けが、近いのだ。
土曜日の夜明け時刻は、午前6時50分。先月に比べれば、かなり早くなった。
しばらく走り続けていると、ぐんぐん空が明るくなってくる。こういった情景の変化が、夜明けラン最大の醍醐味だと思う。
夜明けだ!
太陽の光が眩しい。この日は、本当に寒くてつらいランだったけれど、それを癒やしてくれる優しい光だった。
そして。
この時期の、夜明けロングランには、最後にお楽しみがある。
上っていく太陽とのコラボレーションだ。
朝焼けの中を、沈んでいく月。
走っている間にも、ぐんぐん沈んでいくのがわかった。月の入りは午前7時51分だったので、1時間だけ楽しめる、太陽と月の競演。
夜明け前ロングランのフィナーレに待っている、素敵なご褒美だ。
いやぁ、本当に素晴らしかったなぁ。
それから3日。
今日も、もちろん僕は夜明け前に走ったが、まだまだ月は高い位置にあった。
昨晩の月の出は、20時57分。月の入りは9時12分なので、かなり遅くなってきている。
今日は、通勤時間帯でも、まだ、月が見られる筈だ。
今日の月は、先週末に比べて、大きく欠けてきていた。
夜明け前のランで月が楽しめるのも、あと1週間あまり。そのあとは、また2週間程度は見られない。
でも、それもまたいい。月の素晴らしさを感じるのは、夜明け前だけに限らないからだ。
月は、時間を変え姿を変えて、いつでも僕を楽しませてくれる。
太陽ばかりじゃなく、金星や木星などとのコラボレーションも堪能させてくれる。だから、いつ眺めていても飽きない。
月はいつでも、僕の大きな心の支えになってくれる、大事な友達だ。
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