一瞬戸惑ってしまった。
先月の25日。SFマガジン発売日当日。いつものように、仕事帰り、大手書店に寄った時のことだった。平積みになっていたその表紙を見たとき、僕は、他の雑誌と見間違えたのかと思ったほどだ。
えっ?デヴィッド・ボウイ追悼?なぜ、SFマガジンで?
…と思ってしまった僕は、まだまだSFファン度が足りないのかもしれない。
特集記事を読むと、SFとも関わりの深かったスターだったことがわかる。ニール・ゲイマンによるトリビュート短編の他、丸屋九兵衛、難波弘之、巽 孝之、吉田隆一各氏によるエッセイ・評論。SF作品ガイドなどを掲載。
SF映画(地球に落ちてきた男)にまで出ていたとは、知らなかったなぁ。宇宙人役というのが、いかにもデヴィッド・ボウイらしい。
そう考えると、やっぱりこの特集は、SFマガジンにとって「必然」だったのか。まだまだ僕は甘いなぁ。
と。表紙では、デヴィッド・ボウイが目立っているのだけれど、特集としてはサブの扱いだった。
メイン特集は、もちろんこちら。
「ベスト・オブ・ベスト2015」特集だ。これは、もちろん…。
先月上旬に発売された「SFが読みたい!2016年版」との連動特集。
円城 塔(日本1位)ケン・リュウ(海外1位)、牧野 修(日本2位)、パオロ・バチガルピ(海外2位)、谷 甲州(日本5位)、グレッグ・イーガン(海外3位)、倉田タカシ(日本6位)の短編が、ズラッと揃い踏みした。
SFマガジン今号発売の2日後に発表された第36回SF大賞では、谷甲州氏が大賞、牧野修氏が特別賞を受賞しているので、ますます、この特集の価値が高まった。いやはや、凄いメンバーだ。
いくら僕がズボラなSFファンでも、今号掲載の作品たちは、早めに読んでおかないとなぁ…(汗)
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