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超圧倒的会話劇!「スティーブ・ジョブズ」の斬新な3幕劇場に痺れたっ!

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あっという間の122分。

いやはや、これは凄い映画だった。
ストーリー全篇にわたって、機関銃のように圧倒的で怒濤の会話が続く。
とにかく、主演のマイケル・ファスベンダーの演技が凄い。スティーブ・ジョブズになど、まるで似ていないのに、いつの間にか、ジョブズそのものなんじゃないかと思えてしまうほどの迫力。オスカーの主演男優賞ノミネートも納得だ。
今年、悲願のオスカー奪取を目指しているディカプリオにとっては、強力なライバルとなるのではないか。そんな気がした。
会話劇の中心となるのは、勿論ジョブズで、とにかくまくし立てる台詞が多いのだけれど、それを、ぎりぎりな線で受け止めて「いなす」ジョアンナ・ホフマン(ケイト・ウィンスレット)もいい。こちらもオスカーの助演女優賞候補だ。
ただ、実を言うと、公開前は、それほど興味がなかった。
僕はアップル信者ではない。iPhoneこそずっと使っているが、Macは持っておらず、スティーブ・ジョブズにも、それほど興味を持っていたわけではなかったからである。
ジョブズの功績は認めても、その伝記的な話だと退屈かも知れないなぁと思っていたのだ。
しかし…見てよかった!
この映画はジョブズの功績を、ただ辿っていくものではなかったからだ。
ストーリーとしては、Macintoshの新作発表会('84)、Next Cubeの発表会('88)、iMac発表会('98)の3幕に絞り込み、しかも、その発表会そのものを描くのではなく、「舞台裏」だけを描くという非常に斬新な構成。
あの輝かしい発表会の裏側には、こんな凄まじい状況があったんだなぁ…。と僕は唸ってしまった。特に、「父」としてのジョブズにこんな葛藤があったことを、全く知らなかっただけに、僕は大きく衝撃を受けた。
映画を見終わって、思わず、ジョブズの伝記を読んでみたくなってしまったほどだった。
とにかく圧倒されまくって、話の筋を掴みきれなかった点もあったので、もう一度見てみたい映画だ。

もちろんパンフレットも購入。
映画館を出たあと、喫茶店でパンフレットをパラパラと読んでいたら、ますますジョブズに興味が深まってきた。
機会があれば、伝記本も読んでみようかと思っている。


映画『スティーブ・ジョブズ』公式サイト



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