餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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2016.12 ヨコハマ・野毛餃子巡り(その3:あとを引く味よ、永遠に。あぁ、思い出の「三幸苑」が…。)

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野毛という町が魅力的なのは、コンパクトな区画に、味わい深い店が集中していること。

店のジャンルは多岐に及んでいるので、どんな料理でも、簡単にハシゴグルメが堪能できる。

餃子においてもそれは同様で、だから僕は、「萬里」を出たあと、すぐに、目的の店にたどり着いた。

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僕がまだ若い時から、大好きだった店、三幸苑だ。

あの頃からは、もう、長い年月が経っているのだけれど、店の佇まいは、全く昔のまま。

はっきり言って、綺麗じゃない。でも、それがこの店の大きな個性。

「三陽」と同じく、とんねるずのキタナシュラン三ツ星も獲得している店なのだ。

入店。

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店内の情景も、以前から変わっていなかった。

色褪せた写真と手書き文字のメニューだけ見ると、料理の味には期待できなそうに見える。

しかし、この店は美味しいのだ。

それは、数多くの有名人色紙(これも、年季の入ったものが多いのだけれど…。)が証明してくれている。

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店内では、競馬中継が行われていた。

野毛には、ウインズ(場外馬券売場)があるため、店内では、競馬中継を行っている店が多い。

この日最初に訪れた「三陽」でもそうだった。

特にこの店は、ウインズから近いので、週末は、馬券を買った帰りにふらっと寄る客が多いようだった。

そう、僕も、もともとはそれでこの店に嵌ったのだ。

横浜に住んでいた若いころ、僕は競馬が本当に好きだったので、週末は、毎週のようにウインズに入り浸っていたことを思い出す。

今では、全く競馬をやらなくなってしまったけれど、久しぶりにこの店に来て、競馬中継などをつらつらと眺めていたら、若いころの記憶が甦ってきた。

と。

ここで僕は、店内に掲示されていた、衝撃的な案内に気がついた。

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12月末で閉店!

僕は思わず言葉を失った。まさか。嘘だろ。どうか嘘だと言ってくれ。

そう叫びたくなった。

僕の、青春の、思い出の店。あと何十年経っても、この汚いままで、存在してくれると信じていたのに。あぁ。無念すぎる。

僕は、この日、あと2軒ぐらい餃子店を巡るつもりだったのだけれど、そんな気力がなくなってしまった。

他の店には、また来年も行ける。でも、三幸苑は今年限りなのだ。

そう考えると寂しくなって、餃子だけでなく、他の料理も食べたくなった。

ということで、ランチのセットメニューを注文。

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たんめんセット850円。

たんめん単品だけだと800円なのだけれど、餃子とセットにすると850円だからお得だ。

たんめんは、野菜が全くシャキシャキしておらず、煮込まれてくたくたになっている。しかし、それがこの店の特徴。素朴な、優しい味わいは、昔と変わらず、美味しかった。

そして。

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焼餃子。

かつて大好きだった餃子に、久しぶりに会えた嬉しさと、もう会えなくなってしまう寂しさが交錯して、とても切ない気持ちになった。

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具は、肉、生姜、ニンニク、ネギのバランスが絶妙で、やっぱりとっても美味しかった。

「三陽」や「萬里」が野菜系の餃子だったためか、肉の味わいがとても印象に残り、食べ終わったあとも、幸せな気分になった。

まさに、店のキャッチコピー通り、「あとを引く味」なのだ。この餃子は。

食べ終わって、店を出た後、僕は、名残惜しい気分を感じながら、突然あることを思い出した。

炒麺!

そう、この店は、炒麺も名物で、僕は餃子と並んでこれが大好物だったのだ。

なんで、炒麺を食べなかったんだろうなぁ…。

年内にもう一度行くことができるだろうか。うーん。

 

きたな美味い店 KITANATAURANT

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