「三陽」で、ニンニクがっつり餃子を食した後は…。
斜向かいにある「萬里」に行くことにした。
焼餃子発祥の店らしいのだけれど、店頭などでそれを主張することはなく、至ってオーソドックスな「町の中華店」という佇まいだ。
過激で派手な「三陽」を出たあとだけに、地味すぎる印象さえ受ける。
店頭には、サンプルケースがある。
このあたりも、三陽と違って「誠実感」を感じる。
結構本格的な中華料理を出す店で、値段もそれなりにする*1が、餃子は非常にリーズナブル。
また、この店は番号でも注文可能で、店内では、皆番号で注文していたのが印象的。
流石、餃子は看板メニューだけあって、No.1だ。
入店。
1F席はカウンターのみなので、ひとりでも気楽。
横浜名物サンマー麺などのメニューが目の前に掲げられていて、一瞬心がぐらついたけれど、まだ先があることを考えて、ぐっと我慢。
餃子が来た!
黄金色で美しく、歴史を感じる焼き色だ。この餃子も、三陽同様それほど大ぶりではないのだけれど、6個で税込356円だから、非常にリーズブルだと思う。
具は、野菜系。
ニンニクも入っているようなのだけれど、それよりも、生姜の味がガツンと効いている。
皮のサクサク感としっとり感も絶妙で、実に味わい深い餃子だ。
僕は、この店が初訪問というわけではないが、子供の頃以来になると思うので、すっかり、この餃子の味を忘れてしまっていた。
だから、「懐かしい」という表現はあたらないのだけれど、でも、やっぱり懐かしい味わいと言いたくなってしまう。
そんな、歴史を感じる餃子だと思った。
いつしか店内のカウンターは満員になっていて、皆、さまざまな料理を注文していた。それらがとても美味しそうだったので、僕はちょっと心惹かれたが、初志貫徹。
次の餃子を求めて、店を出た。
*1:一見高そうだが、ボリュームが結構ある。半量注文もできるため、1人でも気楽に注文可能。