そのビジュアルに驚愕。
果たしてこれは、餃子、なのだろうか…?
そう思ってしまうほど、僕は大きな衝撃を受けた。これまで出てきた餃子たちも十分個性的だったが、そのすべてを上回るインパクト。
豆腐餃子。
と、言っても、餃子の中に豆腐が入っているんじゃない。餃子の皮が豆腐なのだ!
その表面に、木綿の模様が見えるのがおわかりいただけるだろうか。とっても薄くて優しい、木綿豆腐皮を纏った餃子なのである。
とにかく柔らかいため、自分の取り皿に移す時も、崩さずに取るのはとても困難。
いったいどうやって作ったのだろう…と思う。
その中身は、カニと、ニラと…。
具もふんわりとしていて、タレがこれまた優しい味。ご飯にかけて、崩して食べたら、「カニ豆腐あんかけ丼」になるような気がする。
これは、ご飯にかけて食べたい餃子だ。
今回のメンバーは、餃子好きが揃っていたため、ここで、これを餃子と認めるか否か論争(?)が沸き上がった。
「手羽餃子があるんだから、餃子と認めていいんじゃないか」という意見があるかと思えば、「小麦粉の皮でくるまれていないと餃子じゃない」という意見もあった。
さらに…。
「シュウマイだって小麦粉でくるまれているじゃないか、ならば、シュウマイと餃子の境界線はどこにあるのか」論議にまで発展w
餃子味のお菓子や、ご飯にかけるギョーザなるものは一体何なんだ、などという話も出てきて、いやはや最高に面白かった。
究極の餃子尽くしコース(10種類)を味わい、餃子論議に花が咲いたところで、僕らは、原点に返って?オーソドックスな餃子も食べてみたくなった。
ということで…。
コースにはなかった焼き餃子を注文。
もちろん、通常メニューとしては存在していて、これが普通に美味しかった。
野菜系の具と、もちもちで甘い皮。そう、この餃子は、皮が甘くて美味しいんだ!
だから、最初に出てきた水餃子群たちからずっと、甘く感じたのだろう。…と、僕は納得した。
そして。
この店に来たならば、やっぱり、これを注文せずにはいられない。
驚きのやきそば。
日本一の餃子ブログである東京餃子通信で、その存在を知って以来、ずっと気になっていた、「エビとトマトの両面焼きそば。」だ。
東京餃子通信は、毎日愛読させていただいているのだけれど、餃子以外の料理がメインでクローズアップされることは滅多にない。それぐらい衝撃的な料理なのだ。
だから、いくら餃子尽くしコースでお腹いっぱいでも、これだけは食べたかった。
トマトを崩し、両面焼きの焼きそばを割ってみると、中からは海老が!
カリカリ焼きそばの食感、トマトの酸味、海老の風味が絡み合う三位一体の味わいが絶妙で、最高。
いやはや、これは本当に驚きの焼きそばだ。
あまりにビジュアルが衝撃的だったためか、隣のテーブルにいた別の客たちは、目を丸くして、その後やっぱり、自分たちも注文していた。
宴の締めは、杏仁豆腐。
とってもクリーミーで、甘く、とっても美味しかった。
餃子尽くし11種に加え、衝撃の焼きそばも味わえたし、前菜やデザートも含めて、とても満足度の高い店だった。
まだまだ奥が深そうだし、餃子尽くしコースにおいても、他の餃子が出てくることもあるようなので、是非とも再訪したい。