日の出が遅くなる、この季節。
僕の1日は、大抵夜明け前ランから始まる。平日は、仕事の関係で5km程度しか走れないので、走り終わっても、まだ、外は真っ暗闇。
しかし、週末は、違う。
完全オフの日は、早朝や昼間に走ることもあるけれど、基本はやっぱり夜明け前からのランニングだ。
夜明け前からのロングランは、個人的に、とってもメリットが多いと僕は思っている。その理由は以下の通り。
- ロングランが終わっても、まだ「朝」なので、その後1日をフルに使える。
- どこを走っても道はガラガラなので、マイペースで落ち着いて走れる。
- 夜から朝。青く、白く、そして明るくなっていく情景の変化が素晴らしい。
天気が良く、月や星が見える時期のランならば、さらに感動が加わる。
そういった意味では、今日は、申し分のないランだった。
午前3時半。まだ真っ暗な家を出ると、ちょっと寒いぐらいの陽気。でも、ランニングするには、それが最高。
昨晩からの雨も上がっていて、とっても気分よく走り出せた。
空には、満天の星が輝いていたけれど、月は出ていなかった。それもその筈、今日の「月の出時刻」は、午前4時19分だったからだ。
いつものランニングロードを経由して、しばらく走り、荒川河川敷へ。まだ真っ暗だったけれど、いつしか時刻は5時になろうとしていた。
そして。
河川敷から空を眺めてみると、遙か遠くに、月が上り始めていた。
新月になる直前の、ギリギリまで欠けた「有明月」だ。
そして、それとコラボレーションするかのように、星も輝いていた。
僕はランニングに出る前、今日の天体状況を予習していたので、それが木星であるとわかっていた。
遙か遠い木星が、こんなにはっきり見えるんだなぁ…と思ってちょっと感動。
しばらく走って行くと、今度は、そのコラボレーションに太陽が加わり、「朝焼けに輝く、月と木星」の劇場が開幕。
その美しさに、僕は、しばし見惚れてしまった。
河川敷ランでのシンボルマークと言えるスカイツリーも、朝焼けに輝いて素晴らしかった。
夜明け前からのロングランは、その情景変化だけでも楽しいのに、今日は、月や木星を含めた天体ショーも楽しめた。おまけに、気候は涼しくて申し分なし。
まさに、「3倍楽しい!」ランニングで、あっという間の22km。
いやぁ、だから夜明け前ランはやめられない。