餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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見るたびに切なくなる、「洞爺湖マラソン2011」Tシャツのデザイン

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ランTシャツを整理していると、さまざまなレースの記憶が甦ってくる。

ひとつひとつ書いていたら、きりがないのだけれど、今回、僕が一番衝撃を感じたのは、久しぶりにこのTシャツを見た時だった。

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 2011年。洞爺湖マラソンの参加賞Tシャツだ。

黒基調なため、真っ暗な夜明け前ランには不適で、普段はあまり着ることはないが、デザイン的にはとても気に入っている。

2011年は、僕が初めてフルマラソンを走った記念の年。

1月の全国勝田マラソンで4時間12分。僕はマラソンの面白さに目覚めた。そして、もっと早くなりたいと願った。

まずは、4時間以内での完走。いわゆるサブ4を夢見て、フルマラソンのレースに登録しまくったことを思い出す。

しかし…。

その後、3月に東日本大震災が発生。東日本のレースは、軒並み自粛や中止を余儀なくされた。

僕も、震災後しばらくは走る気分になれなかったが、鬱々とした気分を振り払うため、3月下旬にはランを再開。

春の大目標だった4月のかすみがうらマラソンは中止となってしまったが、5月の洞爺湖マラソンは、震災の影響が少ない北海道だったため、予定通り開催されるというアナウンスがあった。

僕は、「あぁ、このレースに登録していて本当に良かったなぁ」と、胸がいっぱいになった記憶がある。

迎えたレース前日。

僕は、洞爺湖の地で、久しぶりにマラソンを、フルマラソンを走れる!という思いで、大いに興奮した。

スタート地点あたりを軽くジョギングしたのだけれど、洞爺湖の情景は素晴らしく、それを1周できる喜びに浸ったのも、いい思い出だ。

ところが…。

なんと。

レース当日。未明に降った雨で崖崩れが発生。洞爺湖沿いの国道が通行止めになり、フルマラソンだった筈のレースは、いきなり20kmに短縮されてしまったのだ。

あぁ、ようやくフルマラソンを走れると思って、北海道まで遠征してきたのになぁ…。

僕は、無念の思いで泣きたくなりながら走った。

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参加賞Tシャツのバックプリントには、洞爺湖1周のコースマップに加え、デカデカと、「42.195km」の文字。

素敵なデザインだと思うのだけれど、結果的に20kmのレースになってしまったことを思うと、何とも皮肉で、切なさがこみあげる。

半周走っただけでも、とってもいいコースだったので、失われた22.195kmを取り戻すために、いつかはリベンジしたいと思っているのだけれど…。


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