衝撃的なニュースだった。
なんと、ニューヨークで大爆発。
事件が起きたチェルシー地区は、アートギャラリーなどの見所が多く、ハイラインも好きなので、NYを訪れた時は、必ず行く場所だ。
現時点では、テロとの関連不明というコメントが出ているが、どう考えても、これはテロ行為に間違いないだろう。
国連総会を直前に控えて、厳戒態勢が引かれているNYでの事件なので、尚更衝撃が大きかった。
死者が(今のところ)出ていないことが、せめてもの救いだけれど、29人もの人が負傷している大事件。一刻も早く、原因の究明と犯人の逮捕、再発防止となることを願うばかりだ。
なんとも恐ろしいのは、これが、単独の事件とは思えないこと。
NYでの爆発事件半日前には、隣州であるニュージャージーでも爆発事件が起こっているのだ。
爆発は、レース前に発生したということで、怪我人などはなかったようだ。
しかし、それはあくまでタイミングの問題。
報道によれば、レース前に不審なバッグが見つかったため、スタート時間が遅れていたとのことで、もしも、正常な時刻にスタートしていたら、大惨事になっていた可能性があった。
僕は、否が応にも、あの悪夢を思い出さずにはいられなかった。
3年半前、ボストン・マラソンのゴール付近で起きた爆発事件だ。
あの時抱いた激しい怒りは、今、尚、忘れない。
僕が、今とても不安を感じているのは、今後、アメリカで、国際的な大レースのマラソンが2つ控えていること。
10月のシカゴ。そして11月のニューヨークシティ。
これまでは、全く心配していなかった。ボストン・マラソンの事件を踏まえ、厳戒を重ねた警備体制の下で実施されると思っていたからだ。
実際、ボストン事件以降3年間は、全く問題など発生していない。
しかし、国連総会前のマンハッタンでも、大爆発が起きてしまう現状を考えると、テロに対して「絶対安全」というのは、あり得ないのではないかとも思えてきた。
無防備なランナーたちが一堂に会するマラソン大会は、標的になりやすいことが、今回のニュージャージー事件ではっきりした。
国際レースともなれば、参加人数は圧倒的であり、だからこそ、もしも事件が発生した場合のインパクトも段違いになる。
ちょっと杞憂に過ぎるかもしれないけれど、もう二度と、ボストンの悲劇が繰り返されないよう、ただ、祈るばかりだ。