餃子専門店の看板は、ダテじゃない。
…と思いながら、僕らは、その他の料理も注文してみることにした。
メニューは、店のオススメという形で店内のホワイトボードに掲示されていた。
事前に、Webなどで調べていた口コミ情報などを参考に、いくつか注文。
台北気分を味わうため(?)メインの飲み物も、ビールから紹興酒にチェンジ。
そして。満を持して、参加者だれもが激賞したメニューが登場する。
その名も、ネギ揚げ豆腐。
いやはや、これがとにかく絶品だった。一見した印象は、揚げ出し豆腐の一種のように思えたのだけれど、全く違う。
一口囓ると、カリッとした独特な感触に続いて、口の中で豆腐がとろける。
香ばしい皮、とろっとした豆腐、強烈なソースの三位一体!いやはや、これは本当に美味しかった。箸が止まらない。
とにかく皮が印象的なので、ママさんに材料を聞くと、特別な「米粉」と「もち粉」を組み合わせた粉で作っているとのこと。日本では入手不可能なものらしい。
豆腐は、ごく一般の市販のもののようだったので、皮が大きなポイントなのだろう。
そして、その皮の美味しさを引き出しているのが、甘辛で、強烈にニンニクが効いたソース。
いやはやこれは、元気が出る料理だ。
ゆでかしら肉。
メニューの名前だけを見ると、ちょっとごっつい肉の塊なのかと思ったら、ちょっとイメージが違った。とっても柔らかい!そして、実に味わい深い肉だ。
写真を撮り忘れてしまったのだけれど、専用のタレが、これまた甘辛で美味い。そして、これにもニンニクがしっかり効いている。
台湾乾麺。
麺類をひとつ…ということで、最初は「台湾やきそば」にしようと思ったのだけれど、ママさんの推薦があってこちらに。
福原愛ちゃんの一番好きなメニューというのもポイントだった。
見た目だけだと、なんだかちょっと…という感じなのだけれど、これが美味しい。台北の屋台で食べているような、アジアンテイストに溢れる風味の料理だった。
出てくる料理が、とにかく独特で印象的なものばかり。これが、本場の料理なのか、と、僕らは唸りながら食べ続けた。
以下は、ちょっと駆け足の紹介になるけれど…。
台湾チヂミ。
卵と韮と小麦粉の揚げ物、といった感じ。韓国のものとはまるで違うけれど、これはこれで美味しい。
豆苗炒め。
これは餃子と一緒に出てきていたせいか、ちょっと印象が薄い。特徴的な料理が多いこの店の中では、わりとオーソドックスな中華料理、という感。
大根もち。
台湾料理の定番。これも、特製の甘辛ソースで食べる。
干し大根玉子焼き。
ピリ辛タケノコ漬け。
スイカの種炒め。
タケノコとスイカの種は、ママさんからのサービス。タケノコ漬けは、日本の漬け物とは違った味わい。スイカの種は、生まれて初めて食べる料理だったのだけれど、歯で殻を割って食べると、そのままナッツ。
ポリポリと割って食べるのが、とても楽しかった。
最後に、もう1度、感動のネギ揚げ豆腐をリピート。
全てを食べ終わった時、自分でもわかるくらい、ニンニクまみれの息がした。
思えば、餃子を食べるときに使った、「自家製ラー油」(これも写真を撮り忘れてしまった。痛恨!)にも、ニンニクが、その存在を大きく主張していた気がする。
ニンニクと言えば、スタミナの象徴。元気の源。だからこそ、アスリート御用達の店なのだろうなぁ。
僕はニンニクが大好きなので、この店は気に入った。餃子とネギ揚げ豆腐は、また食べたいし、他の料理も是非食べて見たいので、再訪決定。
ただ、この店に行くときは、ブレスケアを常備していった方がいいかもしれない。
帰りの電車で、周りを気にしなくて済むようにw