餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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人生初のフル連戦!予想外に楽しめた「さいたま国際マラソン」(後編)

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(承前)
正直に書く。
地元の方には怒られるかもしれないが、あくまで、僕自身の、「レース前の」「個人的な」感想なので許して欲しい。
saitama-map
僕は、このコースに魅力を感じていなかった。
道中のランドマークは、2つのスタジアムぐらい。壮大な山並や海が見えるわけでもない。折り返しだらけ。小刻みなアップダウンがあって、タフなコース設定。
さらに、道中のエイドが、25kmまでは5km単位でしか設定されず、給食も3カ所だけ。しかも、バナナとカステラ程度という噂*1。素晴らしい風景とおもてなしを堪能した福岡マラソンとの、あまりの違いに愕然とした。
だから、当日も、どうにも気乗りのしない状態で、僕は埼玉スーパーアリーナに向かった。
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救いは、前日からの雨がほぼ上がっていたこと。
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アリーナ内の座席は、全てランナーの為に解放されていた。
暖かい構内。ゆったりとした、座り心地のいい座席を使って待機できる。ウォーミングアップでアリーナの1Fグラウンドをジョギングすることもできるのだ!ちょっと感激。
僕は、前日まであまり気乗りのしなかった感情が、少し変わっていくのを感じていた。
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スタート前の情景。
集合場所には、スタート30分前までに集合する必要があった*2ため、僕は早めにアリーナを抜け出して並んだ。おかげで、結構前の方からスタートできることになった。
さいたま国際マラソンは、女子五輪の日本代表を選出するための選考レースとなっており、そのスタート時刻は、一般に先駆けた9時10分。
レース前の選手紹介で、渋井や中里といった一流女子選手の名前がアナウンスされると、ランナーたちから高い歓声があがった。
この時点で、僕の気持ちは大きく変わった。あぁ、こういった素晴らしい人たちと一緒のコースを走れるんだなぁという思いで、僕もドキドキしてきたのだ。
前日まで感じていたコースへの不満は、僕の無知ゆえ。国際レースとして、一流の選手たちが走るようなコースなのだから、きっと素晴らしいに決まっている。そう思えてきた。
9時40分。号砲が鳴る。
僕は今回、最初の5kmはゆったり入ろうと思っていた。前週の福岡で、スタートに飛ばしすぎ、後半失速した轍を踏まえたものだ。
最初の5kmを抑え気味に走ることこそが、フルマラソンの大きなポイント。それは、尊敬する岩本能史先生の教えだったし、経験則でも実感していた。だから僕は、今回それを遵守した。
ただ、最初は少し焦った。さいたま国際マラソンの一般の部は、制限時間が4時間と設定されているので、当然サブ4クラスのランナーしかいない。だから、皆、ペースが速いのだ。
僕は、抑え気味とはいえ、サブ4ペースでは走っていたのだけれど、スタート直後は、誰も彼もが飛ばしていくので、抜かれまくり。
折角前方からスタートできたメリットが台無し。本当に、この戦法は正しいのだろうか…という思いまで浮かんできた。
しかし…。僕はじっと耐えて走った。そしてそれはやっぱり正解だった。前半抑えたおかげで、後半バテずに走れたからだ。
折り返しや起伏が多くて、嫌だなぁと思っていたコースは、それが逆に、いいアクセントとなり、良い気分転換ができた。エイドが少なかった点も、気が散らない分、逆にメリットにもなった。
レース前、マイナスだと思っていた点が、全てプラスに思えてくる快感。また、周りには常にランナーがいたので、それについて走ることで、無心で、淡々と、ペースを守って走れた。
今回は、連戦だし、コースはハードっぽいし、記録も臨めないだろうなぁ…と思っていた感情も一転。ハーフを走り終えた時点で、サブ3.5ペースを超えていたので、俄然色気が出てきた。
前述したように、前半押さえて走った効用が大きく、最後の最後まで気持ちが途切れず、バテずにフィニッシュ!
タイムは、グロスで3時間27分半。かすみがうら以来、半年ぶりのサブ3.5達成だ。ベスト記録には大きく及ばないけれど、タフなコースを考えれば上々。満足。
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完走メダルとフィニッシャータオル。
週半ばまでは断念も考えていたレースだけれど、無事出走が叶い、そして、これを手にすることができて、本当に嬉しい。
当日のレース運営は、非常にしっかりしていて好感が持てたし、僕の家からアクセスも良いので、来年も是非出場したい。

*1:実際は、キャラメルも加わっていたが、それだけ。

*2:ブロックにより異なるけれど、Aブロックの場合は、8:50〜9:10が集合時間。遅れると、Bブロックの最後尾スタートになってしまう。


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