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「筒井康隆コレクションIII 欠陥大百科」に胸が熱くなる

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(承前)
待ちに待った発売だった。
トークイベントの会場入口に並んでいたその本を見て、僕は胸が熱くなった。
tsutsui-Collection3-5
このシリーズは、当初隔月刊で刊行される予定だった。
しかし、発売元である出版芸術社の事情により、大幅に発売が遅れ、第2巻の発売からこの第3巻までは、なんと8ヶ月もあいてしまっていた。
だから、本当に待ち遠しかったのだ。
僕は、このイベントの主催会社を通して、初回から全巻予約し、代金は支払済。
予約時には、配送手数料(各巻毎500円)も含めて支払っているため、本来は自宅へ送付してもらうべきもので、もちろん、その選択もできた。
しかし、これを入口で見せられて、「送って下さい」などと言えるわけがない。1分1秒でも早く読みたい本だったからだ。
ということで、もちろんイベント当日に受け取った。
tsutsui-Collection3-1
第三巻には、「欠陥大百科」「発作的作品群」の2作+αが収録されている。
ショートショート、エッセイ、漫画、評論、落語、伝記、講談、戯曲、座談会…。などなど。この2冊には、筒井先生の、最も多忙で、さまざまな雑誌に書きまくっていた時代のエッセンスが凝縮されている。
どの作品も、いったいどうしたらこんなことを思いつくのだろう…ということばかり。
いつも思っていることだけれど、あらためて筒井先生の素晴らしい発想の数々、そしてそれを具現化させてしまう凄さに敬服するばかりだ。
当初は、これの姉妹編である「乱調文学大事典」も収録されるという情報も目にしていたのだけれど、見送られてしまったのが少し残念。
ただ、この2冊でも十分以上に面白いし、今読んでも胸が熱くなる。
tsutsui-Collection3-2
今回の巻も、筒井先生のサイン落款入り。一生の宝物が増えて嬉しい。
tsutsui-Collection3-3
筒井康隆コレクション」は、これで3冊目になった。こうやって並べてみると、実に圧巻。
tsutsui-Collection3-4
とにかくボリュームがあるので、しっかり自立する。凄まじい迫力。惚れ惚れする限りだ。
今回のイベントで筒井先生の聞き手を務められた日下三蔵氏によれば、今度の四巻は、それほど待たずに(おそらく年内?)に発売されるとのこと。
いやはや、本当に待ち遠しい。


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