餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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札幌で走っていた「ブラックベリー」に抱いた、複雑な感情

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先週の土曜日。札幌の地に、ブラックベリーが登場した。
と言っても、僕がこよなく愛する端末の名前ではなく、馬、だ。

ブラックベリーは、札幌5レースの2歳新馬戦(メイクデビュー)に、6番人気の馬として出走していた。
ただ、僕はこの馬が出ていることを、レースが始まるまで知らなかった。
僕は、ここ数年、全く馬券を買っていないが、仲間内での仮想馬主ゲームであるPOGだけは続けており、その関連で新馬戦だけはチェックするようにしている。
だから、競馬新聞なども事前に見ることなく、JRAのレース映像だけをつらつらと眺めていたら、実況のアナウンサーが「ブラックベリー」という言葉を発したので、「あれっ?」と思ったのだ。
競走馬の馬名登録には、厳しい審査基準があり、どんな名前の馬でも登録できるわけではない。明らかに特定の商品名と認められるものは、宣伝と見なされ、却下されてしまう。
だから、それが証拠に、「アイフォン」や「エクスペリア」という名前の馬はいない。
もちろん、造語であるiPhoneXperiaBlackBerryでは事情が違う。BlackBerryには、黒苺(果実名)という意味もあるからだ。いや、人によっては、果物としか考えられない人もいるだろう。
だから、固有名詞ではなく、一般名詞と認められ、馬名審査も通ったのかもしれない。
ただ…。と、僕は思う。
もし、端末であるBlackBerryが、かつての欧米並みに日本でもヒットして、iPhoneと同じように、誰も彼もが使っているような状況だったら、この名前は認められただろうか、と。
実は、ブラックベリーという名前の馬は、これが初めてではなく、過去にも何頭か登録されている。しかし、今回以前にこの馬名が登録されたのは、まだBlackBerry端末が日本に上陸する前、2005年のことだった。
だから、その時点では何の問題もない。
前回のブラックベリーは2009年に競走馬を引退しているため、制度上*1、2014年からブラックベリーという名前の馬は再登録可能だった。
果たして、今回登場した「馬」のブラックベリーは、その後の馬名審査を受けて登場したものになる。
だから、もしも…。
2014年の時点で、BlackBerryが、まだdocomoから発売されていて、果実名よりも圧倒的に端末名を想起する人が多かったならば、今回、この馬は登場していなかったんじゃないかなぁ…と、僕は思うのだ。
そう思うと、何だかとても複雑で、切ない気持ちになった。
とはいえ、ブラックベリーという名前の馬が登場してしまった以上、BBユーザーとしては、応援しないわけにはいかない。
ということで、僕は固唾を呑んでレースを見守った。
ブラックベリー号は、軽快に先行して、最後の直線に入るまではかなりの見せ場があった。僕は、もしかしてこれは勝つかも、と思ったほどだ。
ところが。

直線に入ってしばらくすると、大失速し、その結果…。

11着orz
あぁ。僕は大きく落ち込んだ。直線での大失速は、華麗に日本市場へデビューしたものの、あえなく撤退してしまったBlackBerry(端末)を見ているようで、何だか切なくなった。
いや。それは考えすぎというものだろう。ブラックベリー(馬)は、まだデビュー初戦であり、これから成長する可能性もあるので、悲観するには早い。
だた、折角、この名前で走るのだから、初戦から派手にぶっちぎって欲しかったなぁ…。

*1:引退後5年が過ぎるまでは、馬名の再使用はできない。


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