(承前)
いた!
角を曲がった瞬間、僕は、その姿を見つけて嬉しくなった。
そして、すぐさま駆け寄っていった。もちろん、いつもの猫は逃げたりしない。
テーブルの上には、缶コーヒーが置き捨ててあったけれど、それぐらいなら、野良猫と共存可能だ。
僕は、猫がいつもの場所に戻ってきてくれたことが嬉しくて、思わず、その頭を撫でていた。野良猫と出会って10日あまり、初めてその身体に触れた瞬間だった。
猫は、気持ちよさそうに目をつぶり、僕の愛撫に応えてくれた。
いやぁ、可愛い。メチャメチャ可愛い。僕は、撫でながら写真を撮らずにいられなかった。
夜明け前の公園で、いい歳のオッサンが、猫を撫でながら写真を撮っている。冷静に考えると、ちょっと気持ちの悪い情景*1なのだけれど、可愛いものは可愛いのだw
その翌日も、普通に、いつもの猫はいつもの場所にいた。しかし、反応が、いつもと少し違っていた。
最初は横を向いていたのだけれど、僕がiPhoneで写真を撮っているのに気がつくと…。
興味深そうにiPhoneの方に目を向けてきて…。
思いっきりカメラのレンズに近づいてきた!
可愛さ爆発だ。それまで、この猫は、どちらかと言えば凛としていて素っ気ない*2感じだったのだけれど、前日に撫でてあげたことで、僕に親近感を持ってくれるようになったのだろうか。
僕は、一気に猫との距離が縮まったことを感じた。これでますます毎日の夜明けランが楽しくなるような気がした。既に、ランニングの楽しみというより、猫に会うために走っているように思えていたほどだ。
この幸せは、ずっと続くと思っていたのだけれど…。
(以下、続く。)
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「野良猫 in the Park」の喜びに浸った、夜明けランの2週間(愛撫篇)
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