(承前)
来たーっ!
餃子食べくらべ会の第一弾は、事前に、タレだけが出ていた浜松「かめ」の餃子だった。
参加者のテーブルそれぞれに、待望の餃子が、ひとつひとつ配られていく。午後1時を過ぎ、それまで何も食べずに待っていたため、お腹はぺこぺこだ。さぁ、食べるぞ!と思っていたのだけれど…。
ここで、乾杯の儀式が始まった。
そうだ、今日は盛大な餃子パーティ。餃子と言えばビール。乾杯は大切だ。
乾杯後、各テーブルに配置してある、たれの説明もなされた。
一般的な「酢醤油」の他、赤坂みんみんから生まれ、塚田さんが餃界に広めた「酢胡椒」。そして、塚田家でよく使われるという「めんつゆ柚子胡椒」の3種類が用意されていた。
餃子の食べくらべだけではなく、たれの食べくらべもできる配慮が素晴らしい。
ただ、この日に出てきた餃子たちは、皆、下味がしっかりしていたせいか、たれをつけずに食べる方が美味しいものが多かったのだけれど。(イベントの席で、塚田さんもそう仰っておられた。)
で、浜松「かめ」の餃子だ。
今回のイベントでは、それぞれの餃子について、塚田さんが、そのひとつひとつをあらためて食べながら、詳細な説明をしてくださった。
塚田さんの説明を伺いながら、味わう至福の餃子。なんて幸せなイベントだろう。
第一弾の「かめ」の餃子は、僕が好きな野菜系の餃子で、具がざくざく。皮もパリッとしていて美味しかった。
僕の感想だけでは、その美味しさを正確に伝えられる自信がないため、今回のエントリーでは、東京餃子通信のリンクも掲載させていただいている。気になる方は、それをご参照いただければと思う(^^;
第二弾。宝永の餃子。
この餃子は、僕も以前取り寄せたことがあり、メチャメチャ気に入っていた。
その時の感想は以下の通り。
旨い。旨すぎる。皮は、まさにもちもち。野菜たっぷりの甘くて最高にジューシーな餡とのバランスも素晴らしい。冷凍通販のお取り寄せ餃子としては、まさに卓抜の味。生餃子でも、ここまでの味にはなかなか出会えないと思う。超おすすめ。
やっぱり誰かに伝えたくなった「宝永」手造り餃子の旨さ - 言い捨ての小部屋:
今回も、全く同じ感想だった。いやぁ、本当にここの餃子は美味しい。
ノーマルな餃子もさることながら…。
第三弾で出てきた、このチーズ餃子が絶品だった。
あまり綺麗な写真がとれなかったので、わかりにくいかもしれないが、ジューシーな餡に包まれて、とろけるチーズが最高!
以前に取り寄せた時にも感動したのだけれど、やっぱり素晴らしい味。これはまた取り寄せなくっちゃなぁ…と思った。
第四弾目の餃子は、水餃子だった。
点心マイスターの餃子。
皮がもっちもちの水餃子だ。僕は、水餃子は皮が命で、もちもち系に限ると思っているので、これも、とっても気に入った。
続く第五弾。
PAIRONの焼餃子。
この餃子は一風変わっている。焼餃子なのにひだがない。皮はもっちもち。そしてシナモンの利いた独特の味わいの肉餃子だった。
僕は、ここの店舗に何度か行ったことがあるのだけれど、この餃子に限らず、どの餃子についても、一工夫ある独特なものになっていた。
この店は、塚田さんの評価が高く、東京餃子通信でもたびたびレビューされているので、気になる方は、上記リンクなどをご参照いただければと思う。
第六弾は、ビジュアルに特徴があった。
楽天で大人気のお取り寄せ餃子、「餃天」の赤餃子だ。
赤餃子は、皮に唐辛子が練り込まれているとのことで、確かにちょっとスパイシーだった。個人的な印象はそれほど強くなかったのだけれど、塚田さんが実践されておられるように、白餃子とあわせ、「紅白餃子」でイベント的に食べると面白そうだ。
第七弾は、揚餃子。
これがなんと、宇都宮、「まさし」の餃子だった。
「まさし」の餃子は、僕も何度も食べたことがあるのだけれど、揚餃子は初めてだったので新鮮な味わいだった。
皮のサクサク感とあっさり系の具が調和して、とても美味しい。
「まさし」のような、あっさり系の餃子は、ひとつだけだとその味わいがわかりにくく、この企画には合わなかったかもしれない。だから、揚餃子にしたのはヒットだったと思う。
そして。
トリを飾ったのは、塚田家の餃子だった。
僕は、とにかくこれが食べたかったので、このイベントに参加できて本当に良かった。他の餃子は、お取り寄せなどの方法で、何とか食べることができると思うけれど、この餃子だけは、簡単には食べられないと思うからだ。
しかも、この餃子は、なんと、当日に塚田さん自らが手包みしてくださったもの。いやはや素晴らしすぎる。
その味は…期待に違わぬ何ともレベルの高い餃子だった。皮のカリカリ感といい、具の味わい深さといい、感動的な味。これで十分餃子店が開けると思う。
1,000軒以上もの餃子店をレポートされ、自らも、これだけレベルの高い餃子を作り上げてしまう塚田さん。いやはや、あらためて敬服だ。
餃子のレシピについては、会場で公開されたが、実は過去の東京餃子通信で紹介いただいている。
僕も、いつかこれにチャレンジしてみたいのだけれど、僕は、餃子を食べる専門で、作るのは専ら苦手だ。
同じ材料を使っても、味はほど遠いものになりそうで、ちょっと躊躇っている(汗)
(以下、続く。)
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