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防げた筈の稚拙な犯罪〜「中島みゆき」偽FAX事件に思うこと

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今日の夜明け前。
いつものようにradikoを聞きながら走っていると、パーソナリティの山口良一さんが、新聞の話題として、中島みゆきさんの名前を読み上げた。
みゆきさんは、僕の最も崇拝するアーチストなので、いったい何だろうと思って興味深く耳を傾けると、あっと驚くニュースだった。

帯広柏葉高校(堺俊光校長)で1日に行われた卒業式で、同校出身の歌手中島みゆきさんからとして読み上げられたメッセージが偽物だったことが、中島さんが所属する事務所「ヤマハミュージックアーティスト」(東京)の指摘で3日、分かった。
「中島みゆきさん」じゃなかった 柏葉高卒業式メッセージ|WEB TOKACHI−十勝毎日新聞:

偽FAXの内容は、実に稚拙だった。

いかにも「ありそう」な文言ではあるけれど、みゆきさんのことを少しでも理解している人であれば、明らかに偽物だとわかる。
もしも本当のみゆきさんならば、もっと洒脱で機知に溢れた、あたたかいメッセージを寄せていた筈だ。
そもそも、《中島みゆきさんよりのメッセージ》というタイトルからして変ではないか。
受信した学校関係者は、事務所の人間が代筆したとでも思ったのだろうか。もし、そうだと考えたのであれば、なぜ、その時点で事務所に確認をとらなかったのか。こんな杜撰な偽FAXを、確認をとることもなく、「みゆきさんからのメッセージ」として、卒業生に読み上げさせるなんて、あり得ない。
記事の内容では、「卒業生の門出を祝う節目を汚す行為に、事務所や卒業生らは憤りや戸惑いを隠せないでいる。」と綴られているが、一番迷惑しているのは、みゆきさん本人だと思う。
これまで、みゆきさんが帯広柏葉高校について語ったことは殆どなかった筈で、もしかすると、それには、何らかの理由があったのかもしれない。しかし、こんな事件が起こってしまったために、コメントなどを寄せなければいけないとしたら、非常につらいだろう。
卒業生の門出を汚した卑劣な行為に対し、みゆきさん自身には微塵たりとも責任はないのに、卒業生たちにも気遣う必要があり、コメントとしては非常に難しいものになる筈だ。
こんな偽FAXを作成し、結果的にみゆきさんまでも苦しめている犯人には怒り心頭だが、それとともに、確認行為を怠った学校側に対しても、やるせない思いがこみあげる。
たった1本、電話をかけるだけで防げた、稚拙な犯罪なのになぁ…。


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