餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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劇場内に啜り泣きがこだました「チョコレートドーナツ」

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先週末、名画座飯田橋ギンレイホールで鑑賞。
GINREI
ぴあ「映画生活」の満足度ランキングで、非常に高評価ということで、前から気になっていた映画だった。
愛聴している三宅裕司のサンデーヒットパラダイスでも激賞されていたので、これは見に行かねば…と思っていた。
既にメディア化もされているけれど、どうせ見るなら映画館で…と思い、年間パスポートを持っているギンレイホールでの公開を待っていた作品だった。
そのテーマは、何とも重たい。

1979年、愛し合う仲となったゲイのショー・ダンサー、ルディと弁護士ポールは、母親に置き去られたダウン症の少年マルコを助ける。実の家族のように暮らし始める3人。しかし同性愛に対する世間の偏見は激しく、ルディとポールは、マルコと引き離される。
チョコレートドーナツ@ぴあ映画生活:

映画の舞台が、1979年というところがひとつのポイントだろう。
今でこそ、ゲイが市民権を得ているケースも出てきているようだけれど、当時は偏見の嵐だったようだ。そんな時代の物語で、冒頭シーンでは、いきなりルディとポールが絡む*1シーンが出てくるため、一瞬僕は戸惑った。
しかし、ハードと思えたのはそこだけで、ダウン症の少年マルコと出会ってから、物語は一気に転換する。
あぁ、なんという無償の愛。しかし、そんな優しく素晴らしいゲイカップルの父と母(?)に対し、世間の風当たりは本当に冷たかった。
法廷シーンは圧巻。
個人的には、どう考えても、結論はひとつしかないと思えたのだけれど、僕の予想と結末は違っていた。それほどまでに、当時の「偏見」の壁は厚く、とても高かったのだ。
ラストシーンは、胸がしめつけられるような思いだった。偏見さえなければ、こんなことにならなかったのだと思うと、本当に切なくなる。
映画のエンドロールでは、すすり泣きがこだましていた。僕の周りの席でも、女性たちがこぞって涙をぬぐっていた。
これまで数々の映画を見てきたけれど、これほど皆が泣いていた映画は初めてかもしれない。
Chocolate Donut

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*1:激しい行為が行われるわけではないが、あまりにあっけなく出会って、そして…という状況に驚いた。


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