餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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四万十川ウルトラマラソンの追憶(その5:感動の後に待っていた試練)

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(承前)
それが目に入った瞬間から、僕は心がときめいた。
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おぉぉ、沈下橋だ!
と、叫びたくなるほど感動した。四万十川ウルトラマラソンへの出走が決まって以来、ここを走ることをずっと楽しみにしていたからだ。
2014shimanto-Pamphlet
沈下橋コースは、オフィシャルプログラムや公式Webサイトでもメインで掲載されている、四万十川ウルトラマラソンの「顔」。
僕は、憧れ続けたその場所へ、ついに辿り着けたんだなぁという思いを、噛みしめながら走った。
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橋の左右には四万十川の雄大な情景。そして、ランナーたちとのすれ違い。
長い折り返しコースのあるサロマと異なり、四万十川ウルトラの100kmでは、唯一、この沈下橋部分だけが折り返しになる。
向こう岸まで、沈下橋を渡って往復するその間だけが、他ランナーとすれ違える貴重な瞬間だった。
100kmランナーは、この時点で既に50km以上走っているので、皆相当疲れている筈だが、この橋と四万十川から元気をもらったかのように、嬉しそうに走っていたのが印象的。
もちろん僕も、大いに力をもらって、とても楽しく走り切れた。これならば、ゴールまで順調に辿り着けそうだと思った。
…ところが。
沈下橋を越えた瞬間、いきなり試練が待っていた。
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そう、50km過ぎに控えていた、「第二の」アップダウンだ。
距離としてはそれほど長くないとはいえ、50km超を走り抜けた後だけに、かなり身体に応えた。しかも気温が上がってきていただけに尚更。
折角沈下橋からパワーをもらった筈なのに、この坂道で帳消しになってしまうぐらい、僕は疲れてしまった。
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55km地点。坂の半ば。
このあたりでは、結構歩いているランナーも多く、僕もやっぱり歩いてしまった。
ここまでいいペースで来ていただけに、ちょっと悔しかったが、坂も日射しもきついこのあたりで、無駄に体力を使わない方が得策だと判断。無理せずゆったり行こうと決めた。
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60km地点、通過!
タイムは6時間5分。サブ10の夢は消えたなぁ…と思いつつ、でも何とか11時間は切りたい、サロマの記録は更新したい、という思いで、僕は歩みを進めた。
身体は相当に疲れていたけれど、心はまだ落ちていなかった。もう少しだけ頑張れば、救いが待っていたからだ。
(以下、続く。)
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