餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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四万十川ウルトラマラソンの追憶(その3:史上最高の夜明け前ラン)

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(承前)
スタート直後の感動は、簡単に言い表せない。
暗闇を照らす松明の海。何とも幻想的な情景だった。その中を走り抜けることができる幸せ。いやはや素晴らしい。僕はその至福に酔いまくった。
僕は、毎日、夜明け前のランを日課としているのだけれど、かつてこれほど素晴らしい夜明け前のランがあったろうか。そう思うほど感動的。
あぁ、これが四万十川ウルトラマラソンなんだ…と思うと胸が熱くなった。
写真も撮ってみたのだけれど、暗所の撮影ゆえ厳しい上に、ランナーでごった返している状況だったため、まともなものが残せなかった。
恥を忍んでネタ的に公開すると、こんな写真。
shimanto-Course-3
雰囲気だけでも伝わるだろうか。伝わらないだろうなぁ…(汗)
松明の区間が終わると、人工照明が僕らを照らしてくれた。ただ、闇はどっぷりと深く、その光を飲み込んでしまいそうな勢い。
前に行くランナーの姿が見えにくくなり、スムーズに走るのは難しそうな状況。夜が明けるまでは、ゆったり行くしかないかなぁと思っていた矢先、僕はまたしても感動的な情景に出会った。
コースの側道に止まっていた車。その車のバックライトが煌々とつけられて、僕らを照らしてくれたのだ。
それも、1台じゃない。コースの行く先、行く先で、何台も、何台も。
そう、コース沿いに住む方々が、わざわざ自家用車のバックライトをつけて、暗闇で走る僕らを支えてくれたのである。
車の脇には、そのドライバーの方が佇み、ランナーに「頑張ってください−」と、声をかけてくださった。いやぁ、本当に嬉しい。嬉しかった。僕は、間違いなく、これは史上最高の夜明け前ランだなぁと思った。
shimanto-Course-4
10km地点通過。
この頃には、もう、空は白んでいて周りの情景も良く見えるようになってきた。
shimanto-Course-5
コース脇には、川が流れており、そのせせらぎを聞きながら走るのはとても心地良かった。
このあたりから、じわじわと道は上り始めていた。
四万十川ウルトラマラソンのレース前、そのコースマップを最初に見た時、僕は大きな期待とともに、一抹の不安があった。前半にある猛烈なアップダウンだ。
だから、事前の作戦としては、無理せずに、後半に備えて、できるだけ体力も温存しておいた方がいいだろうなぁとも思っていた。
しかし、いざ、走り抜けてみると、僕は全く違ったスタイルで臨んでいた。
(以下、続く。)
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