餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「迷走」の果ての「回帰」だと信じたいBlackBerry Q20

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長い、長い回り道だった。

カナダBlackBerryは2月25日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催中のMobile World Congress(MWC)において、QWERTYキーボード搭載端末を復活させると発表した。
BlackBerry Q20」というモデルを2014年下半期(7〜12月)に発売するという。

復活、という意味が最初はよくわからなかった。
Q20というモデル名だけ見ると、「BlackBerry Q10」の単なる後継機のように思え、Q10は、もともとQWERTY端末だったからだ。
久しぶりのQWERTY機発売を、単に「復活」と称しただけなのかとも思えてしまう。
しかし、記事の続きを読むと、Q10とQ20には大いなる違いがあった。

昨年11月に同社の暫定CEOに就任し、12月に正式なCEOとなった元SybaseのCEO、ジョン・チェン氏は「90日前にCEO就任して以来、多くの熱烈なBlackBerryユーザーの皆さんから物理的なQWERTYキーボードとトラックパッドこそがBlackBerryの真髄だという声を聞いた。われれは皆さんの声に応える」と語った。
Mobile World Congress 2014:BlackBerry、QWERTY端末の復活を約束 「Q20」を下半期に発売へ - ITmedia Mobile:

「物理的なQWERTYキーボードとトラックパッドこそがBlackBerryの真髄」
そうだ!その通り!!
BBユーザーの声を聞かないと、真髄だと気がつかなかったのか?そもそも、なぜトラックパッドを外してしまったのか?など、ツッコミどころは多数ある。
しかし、これまでのBB経営陣は、ユーザーの意見など聞く耳を持たず、自信満々にフルタッチ端末重視へ舵を切った(…そして沈没した)だけに、気がついてくれただけよかったと思いたい。
以前のエントリーで、僕はこう書いた。

物理キー搭載モデルも出るには出たが、その対応は、実におざなりだった。なんと、メニューキーやトラックパッドを外してしまったのだ。BlackBerryの物理キーは、単に「文字が入力できればいい」わけじゃなく、OSと一体化した操作性があるから快適なんじゃないか。なのに、それをアシストするべきメニューキーやトラックパッドを外す暴挙。
BlackBerryがBlackBerryであるために。原点回帰への夢と祈り - 言い捨ての小部屋:

ここで言う物理キー搭載モデルとは、BlackBerry Q10のこと。
今度のQ20は、単なる「QWERTYキーボードつけておきました」モデルじゃなく、QWERTYキーボードや、トラックパッド、メニューキーなどが、主役となるべく還ってくる、筈。
新CEOのジョン・チェン氏は、キーボードを搭載したモデルの販売に軸足を移す方針のようだから、Q20以降は、きっと原点回帰の方向になってくれると信じたい。
日本市場への復活は難しいのかもしれないけれど、別にdocomoが取り扱ってくれなくてもいい。ただ、日本語が普通に入力できるようになれば、それでいい。
日本語入力可能なSIMフリー端末として出てくれれば、docomoの割高プランに組み込まれることもなく、むしろその方がいいと思えるぐらいだ。
…と、夢は尽きないが、きっとまだまだ先の話。
欲張っちゃいけない。
まずは、BBが、迷走から回帰の方向性に踏み出したことを喜ぼう。

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