最近どうにも帰りが遅い。
退勤後、ヘトヘトになって、ターミナル駅のホームに辿り着くと、電車を待っている人たちの長い列があって、それを見るたびに思うことがある。
誰も彼もが、タッチタイプのスマートフォンを操作しているなぁということだ。
5割…いや、6割か7割近くの人が、皆、画面を見たり、タッチをしていたりする。友人などと談笑している人たちを除いて、1人で立っている人だけに限れば、8割以上同じような操作をしているのではなかろうか。
これはもはや日常的な情景なのだけれど、疲れた身体で冷静に眺めてみると、異様な情景に見えてきてしまった。
…と、そんなことを思ってしまうのは、僕が昔スマートフォンウォッチャーだったから。
このブログの昔からの読者(いるのだろうか?)の人なら覚えているかもしれないが、僕は以前、「今週見かけたスマートフォン情景」という連載企画を書いていたことがある。
これは、単に僕が、通勤途中などで見かけたスマートフォンの情景を記録しているだけのもので、それほどまでに当時はスマートフォンを見かけることが珍しかった。
当時といっても、そんなに遙か大昔のことじゃない。例えば、これを書いたのは、ちょうど5年前、2008年9月4日のことだった。
- Advanced/W-ZERO3[es] シルバー
【使用者】30代(?)男性 【場所】西武池袋線車内【使用目的】Webブラウジング(Xcrawlで画面をスクロールさせていた)
- X02HT オレンジ
【使用者】40代(?)男性 【場所】東西線車内【使用目的】(不明)Qwertyキーボードで入力していた。
今週見かけたスマートフォン情景(9/27〜10/3) - 言い捨ての小部屋:
1週間で、僕がスマートフォンを見かけたのは、たった2台!
もちろん、見逃しているケースも多々あったと思うけれど、それにしても少ない。しかもこの時は既にiPhoneが上陸していた*1のに。
いやはや、今となっては信じられないけれど、時の経つのは早いものだなぁとつくづく思う。
「スマートフォン」という言葉も、W-ZERO3がヒットした頃は、何となくマニア向け的なイメージで捉えられていたのに、今は、当たり前に使われるようになった。
各キャリアが発表する新端末も、いつしかスマートフォンばかりになって、フィーチャーフォン(ガラケー)の方が隅に追いやられる始末。
これも時代の流れなどだと思えば、仕方がないのかもしれないが、気になるのは、タッチタイプばかりの端末になってしまったこと。「タッチタイプ端末」=「スマートフォン」なんじゃないかと誤解をしている人もいるんじゃないかと思うほど。
物理キーボードが輝くBlackBerryを初めとして、スマートフォンの定義は広く、もっと幅広い筈。タッチばかりの情景は飽きるので、もっとバラエティに富んだ情景を見たい。
僕が初めて購入したスマートフォン。
今でもちゃんと起動した。当時、これで通話してたら、奇異な目で見られたんだよなぁ…。
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