餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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僕の中では完全に崩れた「au」のブランドイメージ

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想像以上に悪質だと思う。

KDDIiPhone 5で利用できるLTEカバーエリアについて、実際の計画より過大なカバー率と誤認させる記述をカタログやWebサイトに掲載して宣伝していたとして、消費者庁は5月21日、KDDIに対し景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出した。
 同社は下り最大75Mbpsの「4G LTE」サービスについて「2012年度末時点で実人口カバー率96%に拡大」などとしていたが、これはAndroid端末の場合で、iPhone 5で下り75Mbpsを利用できたのは実際には14%に過ぎなかったという。
Phone 5のLTEカバー率誤表示でKDDIに措置命令 消費者庁 「96%」、実際は14% - ITmedia ニュース:

これだけでは少しわかりにくいので、消費者庁が発表した報道資料*1から、特に気になったところを抜粋掲載させていただこう。

この画面には見覚えがある。
どーんとiPhone 5の画像があり、その下に「au 4G LTE」とあれば、当然完全に連携しているものと考えるのが普通だ。そして、そのリンク先には…。

こんな表示や…。

こんな表示が平然となされている。
Webページへの掲載は、iPhone 5の発売前である9月14日から11月末まで2ヶ月以上も続いていた。当時の記事にはテザリングの案内も載っているが、その時期は、SoftBankiPhone 5でのテザリング対応が始まっていなかった。
ユーザー側の心理として、「エリアが広がるから安心して使える」し、「買ってすぐテザリングできる」という売り文句に心動いた人は多い筈で、auiPhone 5の売上に、このアナウンスが相当寄与したことは間違いない。
昨年11月から年末までは、同社のカタログにも堂々とこういった表記が掲載されていた。
問題は、Webページやカタログの掲載に限らない。auショップなど、各販売店の店員たちも、基本的にはカタログ情報をもとに促進を行う筈なので、こういった誤った情報による販売促進が、数ヶ月もの間、平然とまかり通っていたわけだから、僕は戦慄を覚えるのだ。
今回の措置を受けて、auKDDI)側では、関係役員の月例報酬が一部返上されるとのことだが、それにいったいどういう意味があるのだろう。役員が報酬を返上したところで、それはKDDI社の内部に留保されるだけのことであり、キャンペーンやキャッシュバックの費用に転用されるだけではないのか。
そういった穿った見方までしたくなる。
SoftBank側の出遅れをいいことに、「いけいけドンドン」状態で、顧客をどんどん増やして、2年縛り。今回のような措置を受けたのだから、少なくとも、広告期間掲載内に契約したユーザーには、2年縛りを不問にして、解約手数料がかからないようにするべきだと思う。
KDDI側の理屈(弁明)によると、iPhone5が対応する37.5MbpsエリアのLTEサービスは広く普及している(だから解約には応じない)とのことらしいが、そのカバー率は公表されておらず、対応エリアの表示についても、マップ表示はなく、こんなわかりにくい状態で掲載しているに過ぎない。
今回の措置を受けても、一番の問題表記をしていた同社Webサイトでは、お詫びひとつ掲載されていない*2有様。全くもって誠意が見られないと思うのは僕だけだろうか。
au端末は、初代INFOBAR時代からのつきあいなので、非常に愛着があったし、ブランドとして信頼もしてきた。しかし、それももう終わりだ。
今年に入って障害続発の上に、日々の通信においても、とても快適とは言いがたい状況が続いている。重ねて、今回の対応。完全に僕は幻滅してしまった。
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