餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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タイトルやポスターの印象より断然濃密だった「崖っぷちの男」の102分

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僕がこの映画を見ようと思ったのは、舞台が大好きなマンハッタンだったから。

それも、実在のルーズヴェルト・ホテルと言うのが良い。僕も、何度か予約しようかと考えたホテル*1だったからだ。
逆に言えば、マンハッタンが舞台じゃなければ、見送っていたに違いない。
設定としては面白いと思ったものの、いったんホテルの外に出てしまえば、主人公のできることは限られるだろうし、引き留め側との間延びした攻防が繰り広げられるかと思っていた。1時間半以上もの尺をどうやってもたせるんだろう?きっと途中でダレるよなぁ…と勝手に考えてしまっていた。
しかし、それは大いなる誤解だったのだ。
タイトルの安っぽさやポスターの印象で、僕のように何となくB級的な映画だと思ってしまった人には、「それは違う」と力説したい。これは、実によく脚本が練られた、濃密で上級のサスペンス映画だ。
僕が今年見た映画の中では、「MIB3」と並んでベスト級。全力でお薦め。以下は、ネタバレに気をつけて蛇足をつらつらと…。
と、書いてはみたものの、実は非常に書きにくい。
全篇を通して、巧妙な伏線や仕掛けが張り巡らされており、何を書いてもネタバレになりそうだからである。
ストーリーとしては単純。主人公を演じるサム・ワーシントンは、「とある理由」で、ルーズヴェルト・ホテル21階の壁面に立つ。そこで、交渉を試みる警察官や見守る群衆とのやりとりが繰り広げられる。
これだけならばワンアイデアで、陳腐なストーリーになるのは必至だった。しかし、実は、ここに別の物語が組み合わさって…。
いやはや、やっぱりこれ以上書けない。予告篇や映画サイトなどでは、もう少し踏み込んだ紹介がなされているのだけれど、それを知らずに見た方が、サプライズ度が高まるし、断然面白いからだ。
しかし、もしもあらすじを知ってしまったとしても、それ以上の驚きがこの映画にはある。何しろ、実によく脚本が練られているので、映画を見ている間じゅう「おぉっ」「あーっ」の連続。そして、その緊張感とサプライズは、最後の最後まで続く。
後味も最高で、いやぁいい映画を見たなぁと思わせてくれる1本。超オススメ。

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*1:建物が古いせいか、立地がいい割に、「ニューヨークとしては」それほど高くない。


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