餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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僕にとっては悪夢でしかなかったBlackBerry 10の公式動画

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この映像は、いったい誰に、何をPRしているのだろう。

僕にとっては、悪夢でしかなかった。
冒頭から目眩でクラクラし、途中からは切なくて泣けてきた。BlackBerryの魅力を理解し、愛用している人にとっては、同じように感じる人が多いのではなかろうか。
かといって、タッチ系端末としてBBの遙か先を行く他OSを使っている人たちが、今更こんな映像を見て魅力を感じるとは思えない。正直、その意義が理解不能。
何より僕が鬱屈した気分になったのは、ソフトウェアキーボード操作のシーンだ。
「どうです。使いやすそうでしょ。ハードキーじゃなくても、ソフトキーで十分打てるんですよ?」と言わんばかりのタイピング。そう思ってPRするのは勝手だけれど、根本的な勘違いがあるような気がする。
BlackBerryのハードキーボードの魅力は、単純な入力だけじゃないからだ。
文字入力の「速さ」だけを問うなら、フリック入力を熟練すれば、遜色ないレベルに到達できると思う。
しかし、文字を入力する際は、いったん入力した文字の修正やコピー&ペーストを行う場合も発生する。そういった面を含めて考えると、トラックパッドなどを含めた全体の操作性で、ハードキーボードに断然の優位性がある。
さらに。
個々に設定された(あるいはアプリにより自分で追加設定できる)豊富なショートカットキーの魅力は、ハードウェアキーボードだからこそなせる業で、ハードキーボードに最適化されていたOSとの連携も含め、まさに「BlackBerry」が「BlackBerry」たる最大の矜持でもあった筈だ。
そんな矜持が、この動画には微塵も見られない。
これが非公式な流出ビデオでもあるというなら、まだ救いもある。フェイクだと信じて、別の未来を祈ることもできるからだ。しかし、そうじゃない。BlackBerry Worldの基調講演で、他ならぬRIMのCEOが使った動画とあっては、もう絶望かもしれない。
CEOから発表されたこのコメントを読むと、その思いはますます強まる。

機能としては、多くのBlackBerryユーザーがタイピングのしやすさをメリットと感じていることから、その特徴をさらに発展させたソフトウェアキーボードを搭載する。
RIMが「BlackBerry 10」を発表、ハードキーパッドはついに廃止? (RBB TODAY) - Yahoo!ニュース

何度も書くけれど、BlackBerry Boldをはじめとする、現BBのタイピングのしやすさは、「ハードキー」ならではの生理的な入力感、そして前述トラックパッドとの連動もあって実現しているものだ。
それがソフトキーなんかで代替できると思っているところが、僕には信じられない。ハードウェアキーボードの「発展系」が、ソフトウェアキーボードなんかであるものか。
もちろん、現在のBBラインナップにも、ハードキーのないものが存在することは知っているし、BlackBerry 10でもハードキーつきの端末が残されるという噂もある。
だから、現状とあまり変わらないではないかと思われるかもしれない。
しかし、違うのだ。
ハードウェアキーボードは、何と言ってもBlackBerryの代名詞であり、象徴、看板であった筈。
それをわざわざ捨て去ってまで、ソフトウェアキーにシフトしていくという方向性の転換が、僕には全く理解できない。そこに未来はあるのだろうか。
そもそも、そんなの「黒苺」でも何でもないじゃないか。
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